独首相:ギリシャのデフォルト回避を最優先、ユーロ圏は一体

ドイツのメルケル首相はギリ シャについて、救済融資の次回分を受け取るための正しい措置を取 っていると指摘し、同国のデフォルト(債務不履行)回避を最優先す る決意を表明した。

メルケル首相は13日放送されたドイツのインフォラジオとの インタビューで、「制御を欠いた破産」は既にギリシャのデフォル ト懸念で浮き足立っている市場をさらに揺るがすとした上で、 2013年に恒久的な救済基金が整備されるまで、ユーロ圏には「秩 序立った」破産の仕組みなどないと指摘した。

「最優先課題は制御を欠いた破産を回避することだ。そのよう な事態はギリシャ ばかりでなく全ての当事者、あるいは少なくと も多数の国を巻き込む 危険性が極めて高いからだ」と語った。「私 の姿勢は非常に明確にしてある。ユーロ圏の政治的な一体性を守る ためあらゆる措置を講じなければならないということだ。そうしな ければ即座にドミノ効果に直面する」と述べた。

メルケル首相の連立与党会派の中からはギリシャの破産とユ ーロ圏からの離脱を容認する声も出ているが、首相の発言はこれを はねのけるとともに、ドイツ政府がギリシャのデフォルトに備えて 国内銀行を支える計画を策定しているとの一部の発言も否定する ものだ。

秩序あるデフォルトは否定せず

ジョー・ベレンベルク・ゴスラーのチーフエコノミスト、ホル ガー・シュミーディング氏は首相のキリスト教民主同盟(CDU) のウェブサイトに掲載されたインタビュー内容について、「メルケ ル首相らしい発言」と評した。「秩序立ったデフォルトの可能性を 完全に排除はしないが、インタビューの全体の調子はギリシャが次 回融資を受けられるという立場を明白に示唆している」と解説した。

13日にフィンランドのカタイネン首相との会談後の記者会見 でギリシャのデフォルトを想定しているかとの問いにメルケル首 相は、債務削減と必要な経済改革を遂行する時間をギリシャ政府に 与えることを呼び掛けた。「ユーロ圏の問題、つまり債務危機を解 決する魔法の言葉、それがユーロ共同債であれ破産であれ、そうい うものをわれわれは皆切望しているが、そんなものはない」として、 「長い時間をかけて一歩ずつ進むプロセスだ」と強調した。

ギリシャのパパンドレウ首相はメルケル首相およびフランス のサルコジ大統領と14日に、ギリシャとユーロ圏の展開について 協議する。ギリシャ政府が明らかにした。