中国とシンガポールで産業用不動産の賃貸料・価格が急上昇-CBRE

中国とシンガポールでは、産業 用地・不動産の賃貸料と価格が急上昇した。需給逼迫(ひっぱく)と 投資家の需要が押し上げ要因だと、不動産サービス会社のシービー・ リチャードエリス・グループ(CBRE)は分析している。

CBREが電子メールで配布したリポートによれば、中国四川省 の省都である成都市の賃貸料は4-6月(第2四半期)に前年同期比 で18.5%上昇。北京市の上昇率は12.9%で、シンガポールは17%だ った。産業用地の価格は北京で15.3%、シンガポールで10.5%それ ぞれ上昇した。

CBREは「現在の供給不足で借り手が質の高い物流施設をめぐ り争う中、北京と成都の賃貸料の伸びが加速した」と指摘。シンガポ ールの産業用不動産価格は「主に住宅部門からシフトしている投資家 の需要に押し上げられ、4-6月期も底堅いペースで上昇を続けた」 と説明した。

東日本大震災による鉱工業生産の鈍化で、東京の賃貸料は前年同 期比5.6%低下。CBREは「事業環境が一段と厳しくなったことが より低コスト市場への製造業の生産拠点の移転を促すきっかけとなる 可能性があり、東南アジアがこうしたトレンドの主な受益者となろう」 との見方を示した。