「パーフェクトストーム」は持続、金に肯定的見方維持-モルガンS

米モルガン・スタンレーによると、 金を資金の避難先とみる投資家の需要が再燃しているため、金相場に 好都合な「パーフェクトストーム(破滅的な状況)」は持続する見通し で、金価格は1980年に付けたインフレ調整後の最高値に達する可能性 がある。

同社はリポートで、金融のシステミックリスクや景気の二番底、 持続的な低金利といったマクロ経済上の難問が入り混じった「恐怖の カクテル」に備えたポートフォリオの保険として、金の役割に肯定的 な見方を維持していることを明らかにした。

リポートは現在の金相場の見通しについて、同社が「強気のケー ス」として今年の目安とした1オンス=1625ドルや2012年の1819ド ルの方向となっていると説明。同社の計算によると、金は来年1819 ドルから2085ドルの間で取引される確率が現在85%あるという。

アナリストらは「経済成長の下振れリスクの源はソブリン債リス ク対応に関係した政策ミスであり、その結果として先進国の実質マイ ナス金利が長期間にわたる公算が大きいことから、金に予想されるリ スクは断然上向きに偏っている」と分析した。

同社の基本シナリオでは、今年の金価格の平均は1511ドル、12 年は1624ドル。金現物価格は今月6日に過去最高値1921.15ドルを付 けた。今年の平均は1523ドル。シンガポール時間午後零時時19分(日 本時間同1時19分)時点で1832.57ドル。

金現物価格は1980年1月に850ドルのピークを付けたが、これを インフレで調整すると現在の2330.51ドルに相当し、インフレ調整後 ベースでは過去最高値をまだ下回る水準にある。

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