米スタンフォード大学長:NY市を次なるシリコンバレーに-支援募る

米カリフォルニア州のシリコンバ レーでコンピューターやエレクトロニクス企業が生まれる土壌を育んだ スタンフォード大学が、ニューヨーク市での工学専門教育施設の開校に 向け卒業生の支援を求めている。

スタンフォード大の広報担当者、リサ・ラーピン氏によると、ジョ ン・ヘネシー学長が今週ニューヨーク市を訪れ、米モルガン・スタンレ ーのルース・ポラット最高財務責任者(CFO)らと会談し、同大の提 案に対する支援を要請する予定。

スタンフォード大は、ニューヨーク市経済開発公社が土地と最高1 億ドル(約80億円)を提供するプロジェクトに関心を示している少な くとも27校の1つ。「世界水準」の工学専門教育施設の創設を目指し ている。同市のブルームバーグ市長は、このプロジェクトにより向こう 35年間に60億ドル規模の経済活動や数百の企業、2万2000人の雇用 が創出される可能性があるとの見方を示している。

ニューヨーク市出身でテクノロジー企業2社を創業し、グーグルと シスコシステムズの取締役も務めるヘネシー学長(58)は「シリコンバ レーと同じく活気にあふれるもう1つの拠点が必要だ」と説明。「米国 で何か変化が起こらなければ、それが起こる可能性が高いのは中国だ。 米国で起こった方がはるかに良いと思う」と語った。

ヘネシー学長は9日の電話インタビューで、多くの国外からのキャ ンパス建設の誘致を辞退していることを明らかにした。ニューヨーク市 に魅力を感じる理由の1つとして、カリフォルニア州と「非常に異な る」点を挙げた。スタンフォード大の寄付基金は2010年8月31日時 点で139億ドルに上るという。