欧州の銀行は人員削減拡大、賞与ゼロも-ボーナス規制で固定給膨らむ

【記者:Ambereen Choudhury and Liam Vaughan】

9月13日(ブルームバーグ):欧州の銀行は、金融市場の情勢が悪 化する中で固定報酬の維持が大きな負担となっており、さらなる人員 削減を断行するか、賞与をゼロにする手段に訴えざるを得ない恐れが ある。

金融危機を教訓に導入されたボーナス規制に対応し、金融機関は 投資銀行部門のバンカーの基本給を最大で100%引き上げたが、その後、 収入の減少とコストの上昇に直面している。法律専門家やコンサルタ ントらによれば、基本給引き上げの決定は状況が悪化しても撤回でき ず、利幅改善のために取り得る手段は限られている。

法律事務所デチャートで雇用問題を担当する弁護士ジェーソン・ バトウィック氏は「明確な契約上の権利がない限り、銀行が最も避け たい手段は、現行の給与の削減だろう。法律的な意味だけではなく、 評判に傷がつくという点でも、商業的にも甚大なリスクを伴う」と話 す。

ブルームバーグのデータによれば、英銀バークレイズやHSBC ホールディングス、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グル ープ(RBS)、クレディ・スイス・グループなど欧州の銀行は年央以 降、7万人を上回る人員削減を行う計画を発表した。

バークレイズ・キャピタルのアナリストらが8月10日に公表した リポートによれば、投資銀行上位20行の純利益に占める報酬費用の割 合は、2009年の55%から11年には65%に拡大する見通し。野村ホー ルディングスやスイスのUBS、クレディ・スイスの投資銀行部門で は、80%を上回る可能性があるとアナリストらは指摘している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE