英銀各行が年内に人員削減計画、業界の雇用「崩壊」-マンパワー調査

英国の銀行各行が年末にかけて人 員削減を計画していることが人材派遣企業の雇用計画調査で明らかに なった。足取りが重くなっている景気回復を一段と損なう可能性があ る。

人材派遣で世界2位、米マンパワーの英国部門が13日発表した英 金融機関の10-12月(第4四半期)の雇用計画の指数はマイナス5と、 前の期のプラス3から低下。同社によれば、これは2005年の調査開始 以来で最低の水準で、銀行業界の雇用計画の「崩壊」を反映している という。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) とHSBCホールディングス、バークレイズは先月、計約3万5000 人の削減計画を発表。世界の大手銀行の人員削減ペースは08年以来で 最速となっている。オズボーン英財務相は政府の財政赤字圧縮に伴い 削減する公共部門33万人の職を穴埋めするのに十分な雇用を民間企 業に創出させる計画だが、銀行業界の人員削減の動きはこの計画に逆 風となっている。

マンパワーの英国マネジングディレクター、マーク・カーヒル氏 は発表資料で、「半年前は銀行がリセッション(景気後退)からの脱出 を主導しており、公共部門の減員でできた穴を埋めたとさえ考えられ ていた」と指摘。「金融は一貫してリセッション後の最も有望な部門だ ったが、今では極めて劇的に悪化している」と述べた。

ロンドンの雇用計画の指数は前の期比6ポイント低下してゼロに なった。これは今後3カ月間にわたって増員を計画している雇用主と 人員削減を計画している雇用主の数が等しいことを示唆する。指数低 下はロンドンの雇用が金融サービスに依存しているためだと、マンパ ワーは分析している。

全業種の指数は1ポイント下げて2と、09年4-6月(第2四半 期)以来の低下となった。2100社からの回答に基づく同調査では、建 設のほか、ホテルや小売業界での人員削減の可能性が示された。サー ビス業界の雇用計画の指数は8。公益事業は10だった。

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