野村HD:人員削減に着手、欧州で5%程度、400人規模-関係者

更新日時

野村ホールディングスが人員削減に 踏み切ることが13日までに分かった。削減の中心となる欧州では5% 程度減らす計画で、週内にも発表する見通しだ。コスト削減により収益 性を向上させる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

野村HDの人員削減は、グローバルで400人を超えないもよう。欧 州の投資銀行やグローバル・マーケッツなどホールセール部門が中心と なる。6月末現在の欧州の従業員数は4436人となっている。早ければ 14日にも詳細を明らかにする見込みだ。野村の広報担当者は人員削減に ついてコメントを控えた。

野村HD株は、業績不安などを背景に12日に終値で286円と1974 年11月以来の安値を記録していた。14日は前日比6円(2%)安の290 円で取引を終えた。

リーマン・ブラザーズのアジアと欧州部門から8000人の人員を08 年に継承。直後の09年3月期に約7000億円との過去最大の赤字を計上 した。野村はリーマン買収後、海外部門で大規模なリストラを実施して きたがその後も業績は伸び悩み、現在は世界的な景気後退、欧州の財政 危機懸念が再燃する中、海外業務の拡大に苦戦している。

国内外の金融機関向けコンサルティング会社、エグゼクティブ・サ ーチ・パートナーズの小溝勝信代表取締役は、「野村のグローバル戦略 が滞ることは残念だ」と述べた。その上で、「しかしながら金融という のは短期に成果を出さなくてはいけないビジネスなので、このマーケッ ト環境下では人員削減もやむを得ない」と語った。

国内業務は好調

野村は2011年4-6月(第1四半期)連結決算で178億円の純利 益を確保したが、海外事業は低迷が続いている。外国拠点の税引き前損 益は合計で328億円の赤字。米国やアジアでは改善しているが、欧州で は317億円と赤字額が前年同期の2倍近くに拡大している。

米連邦住宅金融局(FHFA)は2日、住宅ローン担保証券(MB S)販売をめぐり米欧など野村を含む17の金融機関を提訴、返還請求 した。野村の組成分は20億ドルだった。

一方、野村の国内業務は順調だ。株式売買委託などのリテール(個 人向け)業務、企業の資金調達のためのエクイティ引き受け業務、M& A(企業の合併・買収)の助言といった投資銀行業務では、11年はリー グテーブルでそれぞれ首位を維持している。

野村は国内の新規株式公開(IPO)引き受けランキングでも件数 ベースで首位に着けている。今年最大規模となる可能性のある日興アセ ットマネジメントのIPOでは、米ゴールドマン・サックスとともに主 幹事4社に選定されたことが9日までに明らかになっている。

野村と競合するバンク・オブ・アメリカが数年間で3万人規模の人 員削減を発表したのをはじめ、HSBCなど米欧の金融機関が相次いで リストラに動き出している。野村は7月29日にホールセール部門で年 間約4億ドル(308億円)のコスト削減を目指す方針を表明していた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE