S&P500種の予想を下方修正-ウェルズ・ファーゴとバークレイズ

米フェルズ・ファーゴのジー ナ・マーティン・アダムズ氏と英バークレイズのバリー・ナップ氏は、 S&P500種株価指数の今年の予想を下方修正した。経済の不確実性 や利益予想が低下する可能性を理由に挙げた。

ウェルズ・ファーゴのニューヨーク在勤株式ストラテジストを務 めるアダムズ氏は、S&P500種の年末予想を10%引き下げ1250と した。バークレイズで米国株戦略責任者を務めるナップ氏は1450か ら1325に修正した。アダムズ氏は同指数構成企業の利益合計につい ても下方修正し、2011年の1株利益は93.50ドル(従来予想94.40 ドル)、12年の予想を98.70ドル(同103.50ドル)に引き下げた。

欧州のソブリン債危機に米経済指標の軟化が重なり、S&P500 種は4月の高値から最大18%下落している。UBSやゴールドマン・ サックス・グループなどウォール街の金融機関のストラテジストは8 月初め以降、同指数の予想を大幅に下方修正した。一方、同指数構成 企業を担当するアナリストは同期間に利益予想を0.4%上方修正して おり、1株利益は99.88ドルと見込まれている。

アダムズ氏らはリポートで、「ミクロ分析による利益予想はマク ロ指標の悪化に今後数週間で追い付く可能性が高い」と述べ、「ボト ムアップ方式で予測する人々は力強い利益成長が続くとの確信を比較 的強く持っているものの、われわれのモデルでは最近の景気減速が今 後、数四半期にわたり利益成長に反映される公算が大きいことが示さ れている」と説明した。

S&P500種は12日、前週末比0.7%高の1162.27で終了。先 週は1.7%下落し、過去7週間では6回目の下落となっていた。