PIMCOグロース氏:米国債保有比率16%に上げ-12月以来の高水準

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用す るビル・グロース氏は、米国債の保有比率を2010年12月以来の水 準に引き上げた。ファンドの運用成績は同種のファンドの大半を下回 っている。

PIMCOのウェブサイトに12日掲載されたデータによると、 グロース氏の「トータル・リターン・ファンド」(運用資産2450億 ドル=約19兆円)は米国債の組み入れ比率を8月に16%と、前月 の10%から引き上げた。住宅ローン関連の保有比率も25%から 32%に上げた。一方、現金同等物と短期金融市場証券の比率は10年 11月以来の低水準に引き下げた。

グロース氏は10年7月以降、投資先を米国債から社債や米国以 外のソブリン債にシフトさせることで金利変動に対する抵抗力を補強 し、信用の質への依存を高めることに努めてきたが、この戦略は先月、 裏目に出た。米景気が減速し、欧州債務危機が深刻化する状況で、投 資家は安全性を追求して米国債を買い求め、PIMCOが投資してき た種類の債券を売却。ブルームバーグのデータによると、運用成績は 8月に同種のファンドの89%、年初来から今月8日までの期間では 67%をそれぞれ下回っている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、 今年の米国債のリターンはこれまでのところ8.5%で、通年では08 年に金融危機が深刻な状況となって以来の好成績となる見通しだ。

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 山口裕子 Yuko Yamaguchi +81-3-3201-8984 yuyamaguchi@bloomberg.net Editor:Akiko Kobari 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Dave Liedtka at +1-212-617-8988 or dliedtka@bloomberg.net

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