米国株:反発、中国のイタリア国債購入観測-FT紙が報道

米株式相場は反発。ダウ工業株 30種平均は引け前の45分間で200ドル以上、値を戻した。イタリ ア当局が中国の政府系ファンドにイタリア国債の売却などを打診して いるとの英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道が背景。

S&P500種株価指数の主要10業種のうち、テクノロジー株と 金融株を中心に9業種が上げた。資産規模で米銀1位のバンク・オ ブ・アメリカ(BOA)は1%高。向こう数年で約3万人を削減する との発表が好感された。ネットロジック・マイクロシステムズは 51%高。ブロードコムによる現金37億ドルでの買収で合意に達した ことが背景。

S&P500種は前週末比0.7%高の1162.27。同指数は一時

1.6安まで下げていた。ダウ工業株30種平均は68.99ドル (0.6%)上げて11061.12ドル。

プルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クイ ンシー・クロスビー氏は電話インタビューで、「再び中国が関わって きたのは安心材料だ」としたものの、「欧州連合(EU)にまん延し ている問題の深さに対して、これで十分かどうかが市場にとって問題 となるだろう。信用市場が改善するまで、押し目買いは難しいだろう」 と指摘した。

イタリア政府が中国に対しイタリア国債の売却などを打診してい るとのFT紙の報道を受け、株式相場は反発した。FT紙は匿名の複 数のイタリア当局者の話として報じた。イタリアの政府当局者がブル ームバーグ・ニュースに匿名を条件に語ったところでは、イタリアへ の投資の可能性について中国と協議したという。

中国のイタリア債購入

過去数週間の間に行われた協議では、中国によるイタリア国債購 入は中心議題ではなかったという。

セキュリティー・グローバル・インベスターズで260億ドルの 運用に携わるマーク・ブロンゾ氏は、「中国がイタリア債を積極的に 購入するのであれば、解決になるかもしれない」と述べた。

ギリシャのデフォルト(債務不履行)確率が高まったとの懸念を 背景に、日中の取引では軟調な場面が目立った。米格付け会社ムーデ ィーズ・インベスターズ・サービスは、ギリシャへの投資を理由に、 BNPパリバとソシエテ・ジェネラル、クレディ・アグリコルの仏大 手銀行3行の格付けを今週にも引き下げる可能性がある。事情に詳し い関係者2人が明らかにした。

3M、シアーズが高い

景気動向との関連が強い30銘柄で構成するモルガン・スタンレ ー・シクリカル指数は0.4%低下。一時2.8%下げていた。3Mは

2.1%高の78.22ドル。シアーズ・ホールディングスは1.3% 上げて54.24ドル。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)は1%高。ブライアン・モイ ニハン最高経営責任者(CEO)は、黒字回復と株価上昇を目標に経 営再建計画を進めており、その一環として今後数年間で3万人を削減 する。

従業員の約10%に相当する今回の人員削減は、再建計画第1段 階の一環として行われ、2013年末までに年間約50億ドルのコスト 削減を目指す。先週発表された経営幹部の人事刷新も「プロジェク ト・ニューBAC」と名づけられた同計画に基づく。BOAの新人事 ではトム・モンタグ氏とデービッド・ダーネル氏が共同最高執行責任 者(COO)に昇格し、サリー・クローチェック氏とジョー・プライ ス氏はポストを失った。

ネットロジック・マイクロシステムズは急伸。ブロードコムによ る買収価格は1株当たり50ドルと、前週末のネットロジック株価終 値を57%上回る水準。

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