「スポンジ・ボブ」など展開速いアニメ、子供の脳にマイナス-調査

「スポンジ・ボブ」といった次々に 場面が変わるアニメ番組を見る子供は、絵を描いたり、展開が比較的 ゆっくりな教育的番組を見たりする子供に比べ、規則の順守や満足感 の先延ばしされたりする際の行動が鈍いことが米国の調査で分かった。

米バイアコムの子供専門チャンネル、ニコロデオンが放送するス ポンジ・ボブを9分間見た4歳児の作業達成度は、同じ時間に絵を描 くか、あるいは4歳の少年が登場する公共放送PBSのアニメ教育番 組「カイユ」を見た子供の半分にとどまった。ペディアトリクス誌に 掲載された論文の筆頭執筆者アンジェリン・リラード氏が指摘した。

展開が速く非現実的な内容の番組は脳を過剰に刺激し、作業完了 に必要なプロセスである実行機能の動作を難しくしているためだと、 リラード氏は説明している。子供はまた、番組を見終わった後に登場 人物を模倣し、集中できない可能性もあるという。親は幼児に見せる 番組を決める際、内容とともに展開の激しさも考慮する必要があると している。

米バージニア大学の心理学教授であるリラード氏は電話インタビ ューで、「この効果がどれだけ続くか分からない」とした上で、「子供 はすぐに元に戻るかもしれないが、間違いなく視聴した直後は、難し い作業に対して強い影響を及ぼす」と分析した。

同誌に掲載された論評を執筆したシアトル・チルドレンズ・リサ ーチ・インスティチュートのセンター・フォー・チャイルド・ヘルス・ ビヘイビア・デベロップメントのディミトリ・クリスタキス所長は電 話インタビューで、「これらの子供の脳は刺激で疲れ、何らかの集中を 求められることへの対応が難しくなった」と説明。「全ての番組が同じ というわけではない。テレビを見ないことではなく、適切な量と適切 な番組の種類が問題となる」と指摘した。