オバマ米大統領の自動車業界再建、支持率に結び付かず-ミシガン州

オバマ米大統領の重要経済政策の 一つだった米自動車メーカー、ゼネラル・モーターズ(GM)とクラ イスラー・グループの820億ドル(約6兆3500億円)規模の救済が実 施されなかったら、自身の会社を失っていただろうと、ミシガン州で 自動車部品メーカーを経営するウェス・スミス氏は語る。

スミス氏の義理の父が1962年に創業したミシガン州プリマスに 本拠を置くE&Eマニュファクチャリングは、最悪の状況だった金融 危機時から回復を続けている。年間売上高は最悪時から約50%増え、 約7500万ドルとなった。従業員数も、危機前のピーク時の480人には 及ばないものの、一時の280人から約70人増加した。

こうした回復はE&Eマニュファクチャリング1社にとどまらず、 米自動車業界全体に及んでおり、アナリストはGMとクライスラーの 支援に政府が積極的に取り組んだことの正しさを証明していると指摘 する。

共和党はこうした政府の介入について、国家主導による解決にす ぐ頼るオバマ大統領の依存症を雄弁に物語る事例だと批判しているが、 米労働統計局によると、自動車業界の雇用者数は2009年から約13万 3000人増えた。さらに米政府は、現在はイタリアの自動車メーカー、 フィアットが経営権を持つクライスラーの支援に費やした125億ドル のうち約112億ドルを回収。GM向けの495億ドルの約半分を取り戻 した。

ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ ザンディ氏は、「これは金融パニックとリセッション(景気後退)への 上出来な政策対応の一つだった」と指摘。自動車業界は「景気回復の 力強い成長源となっている」と説明した。

大統領の支持拡大せず

しかし、自動車業界の奇跡的とも言える回復にもかかわらず、オ バマ政権の支持率に結び付いていない。

スミス氏は、オバマ大統領が米企業投資を促進できていない点を 指摘し、「現政権を信用していない」と述べた。

大統領に辛いのはスミス氏のような共和党員に限らない。EPI C・MRAの最新世論調査によると、ミシガン州の有権者の65%が、 オバマ大統領の職務評定をマイナスと評価、ギャラップの最新調査で 支持しないとした50%を上回った。