アナリストと投資家、かつてない見解の開き-ドイツ企業収益見通しで

ドイツ企業の収益見通しで、株式 アナリストと投資家との間でかつてないほどの開きが見られている。

ブルームバーグがまとめた証券業界の予想によると、ドイツ株の 指標、DAX指数の構成企業の1株利益は来年に723.43ユーロと、 前年比11%増が見込まれている。これに基づく株価収益率(PER) は7.2倍と過去最低になる。PERが5年平均の15.6倍に戻り、株 価が同じだとすれば、来年の1株利益は331ユーロに落ち込む計算 になる。

他の欧州諸国のデフォルト(債務不履行)回避に向けたコストへ の懸念で、DAX指数は強気相場開始後の上昇率が5月に付けた最高 104%から41%に縮小。ブルームバーグのデータが示した。経済成 長率が鈍化し、メルケル独首相の率いる政党が地方選で連敗する中、 同指数は2009年7月以来の安値を付けた。

ベアリング・アセット・マネジメントの運用担当者、ジェーム ズ・バックリー氏(ロンドン在勤)は「ドイツは欧州経済の頼みの綱 で、それ故に救済では多大な負担を担うことになる」とし、「世界の 経済成長率見通しが引き下げられる場合、ドイツは最初に売られる市 場の1つだ。アナリストらが見通し下方修正を公表していないとすれ ば、その過程にある」と語った。

DAX指数は先週、前週末比6.3%安の5189.93だった。欧州 中央銀行(ECB)のトリシェ総裁がユーロ圏経済への脅威は強まっ ていると指摘したほか、ギリシャがデフォルトに陥った際にドイツの メルケル政権は自国の銀行を保護する計画を準備していると同国政府 当局者3人が語ったことが材料となった。DAX指数は5月2日に年 初来高値の7527.64を付けてから31%下落し、発表済みの収益に基 づくPERは9.2倍に低下している。