国内通信3位ソフトバンクの孫正 義社長は12日、今後の電力政策への提言として、九州から北海道まで 2000キロをつなぎ、各地域間の電力融通を行う直流の高圧送電網「ス ーパーグリッド」構築を提唱した。運営は政府が中心となり、各電力会 社とは中立の新会社を設立して行うべき、としている。

原子力依存を脱し、太陽光や風力、地熱などによる発電を推進する ための研究機関「自然エネルギー財団」の設立イベントでの講演で提言 した。孫氏は同財団創設で私財10億円を拠出する。

孫氏によると新送電網は「原発の2-4基分」に当たる2兆円の投 資により5-6年で整備可能。年間コストは500億円程度。直流で送電 するため、東西日本で交流電力の周波数に50ヘルツと60ヘルツの違い が存在する点に留意する必要が無い、とした。

将来的にはアジア地域にもつないで、発電コストが安い地域の電力 を融通可能という。運営に当たっては「国が中心になって中立の新会社 を作って、オープンに」行うよう求めた。

孫氏はスーパーグリッド以外の提言としては、2030年までに自然 エネルギーによる発電比率を「60%くらい」に高めるとともに、発送 電分離により電力取引市場を活性化するよう求めた。

孫社長は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて4月に、 同財団の設立構想を表明していた。孫氏はこれとは別に、自然エネルギ ー普及のモデルケースづくりを目的に、地方公共団体と協力して7月に 「自然エネルギー協議会」を設立している。

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