G7:銀行支援を約束、経済成長てこ入れへ世界規模で協調

7カ国財務相・中央銀行総裁会議 (G7)は銀行支援と減速する経済成長のてこ入れを表明し、仏マル セイユでの会合を終了した。欧州の債務危機を受けて金融市場は混乱 し、世界的にリセッション(景気後退)の脅威が高まっている。

9日夜に配布された合意文書は「銀行システムと金融市場の強固 さを確保するため、必要な全ての行動を取る」と述べ、「景気回復の ペースや将来に対する不安は、強固で持続可能かつ均衡ある成長を支 える世界規模での協調の取れた努力の必要性を強調している」と記し ている。

欧州の政策当局者はギリシャのデフォルト(債務不履行)を阻止 できず、債務危機は沈静化しないとの懸念が市場で再燃し、9日の金 融市場では株価が下落、ユーロは対ドルで6カ月ぶり安値を記録した。 欧州の銀行債やソブリン債の保証コストは過去最高に上昇、10年物米 国債やドイツ国債の利回りは安全逃避への需要を背景に過去最低に下 げた。

ドイツ連立政権の当局者3人が明らかにしたところによると、メ ルケル政権はギリシャがデフォルトに陥るとの懸念が強まる中で、ド イツの銀行を支援する計画を準備中だ。欧州中央銀行(ECB)のシ ュタルク理事の辞任発表は政策面での対立を表面化させ、債務危機を 悪化させることになった。

欧州の不協和音

欧州内の足並みの乱れはG7当局者からの非難を招き、ガイトナ ー米財務長官は欧州各国に対し、欧州内での協力を求めている。カナ ダのフレアティ財務相は、ギリシャがユーロ離脱を余儀なくされる可 能性があると示唆した。

ガイトナー長官は、マルセイユからブルームバーグテレビジョン のインタビューに答え、ユーロ圏各国は債務危機を克服するという 「政治的意思」を示す必要があると述べた。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)はブルームバーグ テレビジョンとのインタビューで、「われわれは欧州に現在の進路が 持続不可能だと認識させる必要がある」と指摘。「彼らは2つの選択 肢のうち1つを選ぶ必要がる。完全な財政同盟か、より小さくより強 いユーロ圏だ」との見解を示した。

合意文書は中央銀行が「物価安定を維持し、引き続き景気回復を 支える」と述べ、「必要な場合に」銀行システムに流動性を供給する と強調。また各国が「成長に配慮した」中期財政健全化計画を実行し なければならないとしている。

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