ECB:銀行の中銀依存低下に向けた提案、危機悪化で緩和へ-関係者

欧州中央銀行(ECB)は資金調 達難に見舞われている域内市中銀行の中銀依存を低下させるための 提案の内容を変更する計画だ。事情に詳しいユーロ圏当局者2人が 明らかにした。債務危機が深刻化している中で事態を悪化させるこ とを警戒し、ECBも慎重にならざるを得なくなっている。

当局者の1人が匿名を条件に述べたところによると、ECBと 各国中銀はギリシャやアイルランド、ポルトガルの銀行に対し緊急 融資に金利上乗せを求める案に代わり、詳細な返済計画の提出を求め ることを計画している。市中銀行はECBに頼る資金ニーズの見通し と市場での調達計画の提出も求められるという。もう1人の当局者に よれば、これらの措置はアイルランド救済で同国との間で合意された ものと同様。

ECBは1年以上前から、銀行のECB資金への依存を減らす ことに苦慮している。救済を受けたギリシャとアイルランド、ポル トガルの銀行はECB依存を強めている。

最新の提案は、ECBと域内各国中銀が銀行の資金計画の実行 可能性を査定した上で、合意された計画の順守状況を監視する内容 だと関係者の1人が述べた。ECBの報道官はコメントを控えた。

ECBは米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破綻後の 危機のさなかの2008年10月に、主要リファイナンスオペでの応札 額全額供給を開始。無制限の流動性供給を以来続けている。欧州の銀 行の保有資産劣化への懸念から一部銀行は銀行間市場から締め出さ れ、ECBへの依存は高まるばかりとなり中銀を悩ませている。