欧州の社債保証コスト、米社債との格差が過去最大-クレジット市場

【記者:Shannon D. Harrington】

9月9日(ブルームバーグ):クレジット・デフォルト・スワップ (CDS)市場では、北米企業の社債保証コストに対する欧州企業の プレミアム(上乗せ幅)が過去最大に達している。米社債が投資家に 敬遠されていた2008年のリーマン・ブラザーズ・ホールディングス破 綻の数カ月前とは状況が逆転した。

マークイット・グループによると、仏ソシエテ・ジェネラルやギ リシャの通信会社ヘレニック・テレコミュニケーションズ(OTE) など欧州企業125銘柄で構成する指数は米社債の指数を49.4ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上回っている。この格差は6日に 60bpに達した。08年9月のリーマン破綻前の2カ月間では、米指数 が欧州の指数を平均で41.6bp上回っていた。

欧州では各国財務相がギリシャやイタリアなどさまざまな国の借 り入れコストを過去最高水準に押し上げた危機の波及封じ込めに腐心 しており、銀行や資産運用会社はこうした状況にある欧州債投資に尻 込みしている。このため、ソブリン債の損失がスパイラル的に悪化す ることに備えるために金融機関が行う資本増強が難航するとの懸念が 強まっている。

アラジン・キャピタル・マネジメントの信用・経済調査責任者、 スコット・マクドナルド氏は、「欧州はリーマンショックのような状況 下にあるのではないかという強い恐怖感がある」と指摘する。

米国では失業率が2年間にわたって9%超に高止まりし、リセッ ション(景気後退)に逆戻りするリスクがあっても、欧州と比べれば 危機に対してまだましな安全な逃避先という状況を維持している。

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