中国インフレは食品値上がりが主因、世界に早期波及せず-市場関係者

中国の物価上昇圧力は主に食品価格 の値上がりによるもので、同国のインフレが世界経済に波及するには 時間がかかるとの市場関係者の発言が、ブルームバーグ・リンク主催 の会合で相次いだ。

アラジン・キャピタル・マネジメントのチーフエコノミスト、コ ンスタンス・ハンター氏は、中国で物価上昇率が高い品目は、国内で 価格が決まる豚肉や野菜といった食品が中心であるため、物価上昇圧 力が世界経済に波及する公算は小さいとの見方を示した。

ハンター氏はニューヨークで開かれた「ブルームバーグ・グロー バル・インフレーション・コンファレンス」で、中国以外の国に「イ ンフレが波及するには間があるだろう。大半の食品は実際に国内で取 引されている」と述べた。

先進国の政策当局者が成長鈍化に重点的に対応しているのに対し、 アジアの新興国の中銀当局者にとってはインフレが引き続き主要な懸 念だ。中国の7月のインフレ率は前年同月比6.5%と、3年ぶりの高水 準に加速。温家宝首相は8月31日、物価安定を経済分野の最優先課題 とする立場を示した。

オッペンハイマーファンズのチーフエコノミスト、ジェリー・ウ ェブマン氏は、中国は米消費者が購入してきた低価格品の供給源とな っており、中国の物価上昇は米国の生活水準への影響という点でより 懸念されると指摘。米国でインフレスパイラルを引き起こす心配より も米国の「生活水準低下という問題だ」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE