食料価格上昇は世界のインフレ緩和の例外、中国などジレンマに-会議

食料価格の上昇は世界的なインフレ 緩和の例外となる可能性があり、特に中国など新興国の政策当局はジレ ンマに直面するとの見方を、8日に開かれたブルームバーグ世界インフ レ会議のパネリストらが示した。

米ゴールドマン・サックス・グループのパートナーで米国投資担当 シニアストラテジストのアビー・コーエン氏は、ブルームバーグ・リン クがニューヨークで主催したこの会議で、タンパク質成分の多い食料を 求める中流階級の増加が需要拡大と価格上昇につながっていると説明し た。

米マサチューセッツ工科大学(MIT)のロベルト・リゴボン教授 は、各国の中央銀行は食料価格の上昇に「注意すべきだ」と指摘。タン ジェント・キャピタル・パートナーズのシニアマネジングディレクタ ー、ジェームズ・リッカーズ氏は、中国が過度のインフレ抑制を目指せ ば雇用を阻害するリスクがあると述べた。米連邦準備制度理事会 (FRB)と欧州中央銀行(ECB)は8日、インフレ見通しは和らぎ 一層の緩和が可能との見方を示唆した。

リッカーズ氏はパネル討論で、中国について「非常にインフレを懸 念しているため、にっちもさっちもいかなくなっている」と指摘。過度 の利上げは中国にとって重要な輸出関連の雇用に打撃となる可能性があ るとし、同国にとって「インフレと失業は共にかなりの不安定要素だ」 との見方を示した。