米国株:下落、具体性欠いたバーナンキFRB議長の講演に失望

米株式相場は下落。バーナンキ 連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で米景気浮揚策の詳細に 触れなかったことへの失望から、売りがかさんだ。

S&P500種株価指数の産業別10指数で金融株と資本財株は 特に下げた。米銀JPモルガン・チェースや航空機メーカーのボー イング、化学のデュポンを中心に景気敏感株が下落した。ディスカ ウント店のダラー・ゼネラルは5.7%安。株主が2500万株を売却 すると発表したことが嫌気された。

S&P500種株価指数は前営業日比1.1%安の1185.90。産 業別10指数はいずれも下落した。ダウ工業株30種平均は119.05 ドル(1%)安の11295.81ドル。この日の米国株はバーナンキ議 長の講演後に下げ幅を拡大した。同議長は8月26日のジャクソンホ ール講演での要点を繰り返すにとどまり、FRBが最善と考える景 気浮揚策を示唆するに至らなかった。

USAAインベストメントの株式投資バイスプレジデント、 ワシフ・ラティフ氏は、「FRBの具体的な政策が分かるような信 頼できる発言が期待されていた」と述べ、「何ら具体性はなかった。 不透明感が払しょくされるまで、相場は一進一退を続ける。今の病 的に抑圧的なマーケットは続くだろう」と続けた。

前日の相場の上げ幅は8月23日以来で最大だった。オバマ米 大統領の提案する景気・雇用法案が経済成長を押し上げるとの観測 が買い材料だった。大統領は8日夜、上下両院合同会議で演説する。

バーナンキ議長の講演

バーナンキ議長は、議会とオバマ大統領は連邦政府の財政を 長期的に「持続可能な軌道」に乗せる必要があるとしつつ、政策決 定者は「景気回復の脆弱さを無視すべきではない」と警告した。

同議長は、今月開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)で 景気浮揚に向け利用可能な手段について議論し、必要に応じて実行 する用意があると述べた。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル 指数は2.2%下げた。景気動向の目安とされるダウ運輸株平均は

1.3%安。24銘柄で構成されるKBW銀行指数は2.7%下げた。

JPモルガンは3.8%安。ボーイングとデュポンはそれぞれ

3.2%と2.2%値下がりした。

ヤフーは上昇

一方、オンライン検索のヤフーは6.1%上昇した。米サー ド・ポイントは同社株5.2%を購入した上、ヤフー取締役会の辞任を 求めた。その理由として、打診された買収案を拒否するという間違い を犯し、適任ではない人材を最高経営責任者(CEO)に起用したこ とを挙げた。

ヤフーのロイ・ボストック会長は6日、電話一本でキャロ ル・バーツCEOを解雇した。バーツ氏は、売り上げ拡大と株価上 昇を伴う同社の再活性化を期待されてヤフーに起用された。ヤフー は2008年、米マイクロソフトから買収案を提示されたが、これを 拒否している。