英中銀:量的緩和の拡大検討か、11月までの再開濃厚-金融政策委

【記者:Jennifer Ryan】

9月8日(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行)は 8日に金融政策委員会(MPC)を開催する。景気回復が失速する中 で、インフレリスクを一時的に棚上げし、国際市場の緊張が深刻化す る事態に備えて追加刺激策の必要性を検討する可能性がある。

欧州の債務危機が悪化し、世界的に成長ペースが弱まっているの を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)は金融政策で景気を刺激 する追加手段を検討しているが、英中銀はこの日のMPCで、政策金 利であるレポ金利を過去最低の0.5%で据え置くとブルームバーグが 調査したエコノミスト57人全員が予想している。

資産買い取りプログラムの購入枠(2000億ポンド=約24兆7000 億円)についても、エコノミスト41人を対象とする別の調査で、一人 を除くほぼ全員が現状維持との見通しを示した。しかし、ゴールドマ ン・サックス・グループやシティグループは、英中銀が11月までに資 産買い取りを再開するとみている。

前回のMPC直前の8月初め以降、FT100種株価指数は8.3%急 落し、製造業活動の縮小とサービス業の鈍化も示されたが、7月に前 年同月比4.4%を記録した消費者物価指数(CPI)上昇率は高止ま りしそうだ。

QE拡大10月説も

大和証券キャピタル・マーケッツ・ヨーロッパの経済調査副責任 者、クリス・シクルナ氏(ロンドン在勤)は「われわれは量的緩和(Q E)の拡大を予想してはいないが、今年これから先、そのような行動 が妥当性を持つための必要条件について討議されることになるだろう。 景気回復は行き詰っているが、経済が縮小しつつあるかどうかまだは っきりしない」と話す。

一方、英中銀の元当局者であるBNPパリバのエコノミスト、デ ービッド・ティンズリー氏は「利上げのテーマは議題から外れた。Q Eの拡大が11月までに行われよう。経済指標の悪化が続く場合、10 月に前倒しするのはたやすいだろう」との見方を示す。

イングランド銀は英国時間正午(日本時間午後8時)に政策決定 を発表する。MPCで資産買い取りの拡大を主張してきたのは、ポー ゼン委員一人だけだが、景気見通しの悪化を受けて、ウィール、デー ル両委員が先月、利上げの主張を取り下げた。

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