債券は続落、米債安・株高で長期金利一時1.02%-5年入札結果無難

債券相場は続落。前日の米国市場で 株高・債券安となった地合いを引き継いで、長期金利は一時3日ぶり 高水準の1.02%を付けた。午後に発表された5年債入札結果は無難と なったものの、相場を押し上げる要因にはならなかった。

バークレイズ・キャピタル証券の徳勝礼子シニア債券ストラテジ ストは、国内債相場について「米国債市場が調整しており、米長期金 利が2%台に戻したことが重しとなっている」と説明。一方、5年債 入札結果については、「予想よりも若干良かった。債券先物も一瞬値を 戻したが、反応は限られた」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の317回債利回 りは前日比1ベーシスポイント(bp)高い1.015%で始まり、直後に

1.5bp高い1.02%と5日以来の高水準を付けた。午後に入っても同水 準で推移していたが、2時過ぎからは1.01-1.015%で取引されてい る。

一方、東京先物市場では、この日は9月物の最終取引日。期先の 12月物の売買高が9月物を上回り、中心限月は12月物に移行した。 12月物は前日比8銭安の142円53銭で始まった。日経平均株価が米 株高を受けて続伸して推移したことから、その後も売り優勢の展開で、 午後に入ると142円42銭と3日ぶりの安値を付けた。5年債入札結果 の発表後にやや戻したものの、上値は重く、結局は13銭安い142円 48銭で引けた。

7日の米国債相場は下落。米10年債利回りは6bp上昇の2.04% 程度。米株式相場の反発を受け、安全資産の需要が弱まった。オバマ 米大統領は景気対策として3000億ドル(約23兆3000億円)以上を投 入し雇用拡大を目指す計画を準備しており、経済成長を後押しすると の憶測が広がった。

先物相場の上値が重かった要因として、RBS証券の徐瑞雪債券 ストラテジストは、「バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長 講演やオバマ大統領の景気・雇用対策発表など、重要イベントが多い ので動きづらい面もある」と話していた。

5年債入札、テール縮小も倍率低下

財務省がこの日実施した5年利付国債(99回債)の入札結果によ ると、最低落札価格は100円20銭、平均落札価格は100円21銭とな った。最低価格は事前予想の100円19銭を1銭上回った。小さければ 好調とされるテール(最低と平均価格との差)は1銭となり、前回の 3銭から縮小。応札倍率は2.68倍と前回の3.37倍から低下した。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、入札 結果について「まあまあ無難な結果だった」と評価した。もっとも、 「5年債入札後も中期債の上値は重い。いったん利益確定売りが出て いるようだ」とも指摘している。前回入札された5年物の98回債利回 りは前日比1bp高い0.34%に上昇。2年物の308回債利回りは0.5bp 高い0.14%で取引されている。

日本相互証券によると、この日に入札された5年物の99回債利回 りは午後の業者間市場では0.365%で寄り付いた。午後3時7分時点 では0.355%で推移している。