米ゴールドマンの巨額報酬、株主に損害与えた-弁護士が主張

米ゴールドマン・サックス・グル ープの報酬制度は、株主を犠牲にして従業員に不当に手厚く待遇して いると、投資家の弁護士が主張した。ロイド・ブランクファイン最高 経営責任者(CEO)の報酬は昨年2倍近くに増えている。

報酬制度をめぐりゴールドマンを提訴した株主側の弁護士、ジョ ン・ハーネス氏は7日、同社の株式時価総額が1999年以降に500億 ドル(約3兆8700億円)減少した一方で、同社はブランクファイン CEOをはじめ従業員3万1000人に巨額の報酬を支給したと指摘し た。

ハーネス氏はデラウェア州衡平法裁判所のサム・グラスコック判 事に対し、ゴールドマンは「株主ではなく従業員の利益のために運営 されている」と述べた。同判事は幹部報酬の返還を求める株主の訴え を退けるべきかどうかに関して双方の主張を聞いた上で今後判断を下 すと述べた。

2007年にウォール街の報酬で過去最高を記録したゴールドマンは、 金融危機時に公的支援を受けたことで政治家や労働組合から報酬慣行 についてやり玉に挙げられている。同社ウェブサイトによると、同社 は7月に今年1-6月の報酬準備金として84億4000万ドルを積み立 てた。これは前年同期比で9%少ないが、収入は11%減少した。

ゴールドマンを訴えた株主は、米国の公共交通システムで5位の サザンイースタン・ペンシルベニア・トランスポーテーション・オー ソリティ。ハーネス氏は報酬制度の不備などで同社幹部の責任を追及 する株主代表訴訟を前進させることを株主は認められるべきだと訴え た。

一方、ゴールドマンの弁護士、グレゴリー・バラロ氏は、幹部が 報酬制度の創設で不正に関与したり、トレーダーやバンカーに過剰な リスクテークを勧めたりした証拠を株主は提供していないと反論した。

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