9月7日の欧州マーケットサマリー:独債下落、救済違憲の訴え却下で

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4058 1.3998 ドル/円 77.37 77.66 ユーロ/円 108.77 108.71

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 228.84 +6.86 +3.1% 英FT100 5,318.59 +161.75 +3.1% 独DAX 5,405.53 +211.56 +4.1% 仏CAC40 3,073.18 +107.54 +3.6%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .49% +.05 独国債10年物 1.91% +.06 英国債10年物 2.34% +.05

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,810.00 -85.00 -4.70% 原油 北海ブレント 115.34 +2.45 +2.17%

◎欧州株式市場

7日の欧州株式市場では指標のストックス欧州600指数が反発。 前日付けた約2年ぶり安値から値を戻し、ここ3週間で最大の上げを演 じた。前日までは3営業日続落し、株価評価が2008年以来の低水準 付近となっていた。

ギリシャ株が高い。ドイツの連邦憲法裁判所はこの日、ユーロ圏 救済基金への同国参加は違憲だとの訴えを退けている。「カルティエ」 ブランドで知られるスイスのフィナンシエール・リシュモンは前日比

7.3%高。市場予想を上回った売上高が好感された。フランス最大の 再保険会社スコールは2.5%上昇。同社は業績目標を確認した。仏 ルノーを中心に自動車株も高い。

ストックス欧州600指数は前日比3.1%高の228.84で終了し、 8月12日以来の大幅高。業種別の19指数もすべて値上がりした。 ただ、今年2月に付けた年初来高値は欧州債務危機を受けて21%下 回っており、指数構成銘柄の株価収益率(PER)は10.4倍と、 08年12月以来の低水準に近い。ブルームバーグの集計データが示 した。

BGL・BNPパリバの株式ストラテジスト、ギヨーム・デュシ ェーヌ氏(ルクセンブルク在勤)は「短期的にはバリュエーションは 魅力的だ」と指摘。「一部の銘柄は売りたたかれていたので、新規の 買いを入れるのに良い水準だ。ただボラティリティは引き続き高いの で慎重でいることに越したことはない。今日はテクニカル的に反発し たようだ」と続けた。

この日の西欧市場では、アイスランドを除く17カ国で主要株価 指数が上昇。ギリシャでは銀行株が上げ、同国最大手のギリシャ・ナ ショナル銀行は23%高の3.41ユーロ。リシュモンは47.05スイ ス・フラン、スコールは16.03ユーロでそれぞれ取引を終えた。ル ノーは7.4%高の25.78ユーロと、11カ月ぶり大幅高。ストック ス600を構成する自動車株指数は6.1%上げ、昨年5月以来で最大 の値上がり。

◎欧州債券市場

7日の欧州債市場ではドイツ国債相場が1週間で最大の下落と なった。ギリシャ救済にドイツが参加することの合憲性を問う訴え を独憲法裁判所が退けたことから、ユーロ圏で最も安全とされる独 国債への需要が後退した。

イタリアとスペインの国債相場は上昇。イタリア10年債利回 りの低下は、欧州中央銀行(ECB)が同国債購入を開始した先月 8日以降で最大となった。

ギリシャ10年債利回りは初めて20%を突破した。フィンラン ドがギリシャ向け融資への見返りに担保を要求していた問題で、最 上級格付けを持つユーロ圏の3カ国がこの状況を打開できなかった ことが響いた。

RBCキャピタル・マーケッツの欧州金利ストラテジスト、ノ ーバート・アウル氏は、「欧州金融安定ファシリティー(EFSF) を承認する上での障害となる可能性がある」と述べた。また、独裁 判所の判断は「周辺国に対する目先の支援材料となる」と続けた。

ロンドン時間午後4時17分現在、独10年債利回りは前日比6 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.91%。先月 31日以降で最大の上昇となった。前日は1.824%まで下げ、過去 最低を記録していた。同国債(表面利率2.25%、2021年9月償還) 価格は0.590下げ103.045。独2年債利回りも6bp上げ0.49%。 前日は過去最低となる0.417%まで低下した。

スペイン10年債利回りは前日比18bp低下の5%。同国の2 年債利回りは24bp下げ3.42%。イタリア10年債利回りは26b p低下し5.24%、同2年債利回りは33bp下げて3.87%となっ た。

ギリシャ10年債利回りは27bp上昇の20.09%。一時は30 bp上昇し、過去最高となる20.11%に達した。2年債利回りは 300bp上げ55.31%となる場面もあった。独10年債に対するギ リシャ10年債の利回り上乗せ幅(スプレッド)は過去最大の1818 bpに拡大した。

◎英国債市場

7日の英国債相場は続落。株高に加え、過去最低付近にある利回 りより高いリターン(投資収益)を求める動きが強まったことが背景 にある。

2年債利回りは一時、1週間ぶり高水準となった。イングランド 銀行(英中央銀行)が資産買い取りプログラムの規模を拡大するとの 見方が後退したことが手掛かり。

バークレイズ・キャピタルの英国債セールス責任者、アダム・マ コーマック氏は、英中銀が「量的緩和策の拡大を打ち出す確率がそこ そこあるとの見方も出ているが、8日にそのような可能性を見込んで いる者は多くないだろう。まだ早過ぎる」と発言。株式に対するセン チメント改善も「影響した」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時36分現在、10年債利回りは前日比5ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.34%。先月18 日には過去最低となる2.24%まで低下した。同国債(表面利率

3.75%、2020年9月償還)価格は0.400下げ111.385。2年債 利回りは0.58%で、前日からほぼ変わらず。一時は0.64%まで上 げ、先月30日以来の高水準となった。

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