新たな流動性規制、金融市場の動揺増幅の恐れ-デンマーク銀行業界

【記者:Christian Wienberg】

9月7日(ブルームバーグ):欧州最大のカバードボンド市場を擁 するデンマークの抵当銀行協会は、新たな国際的流動性規制が導入さ れる結果、大恐慌以来で最悪の金融危機の影響から抜け出す兆しの見 えない金融市場の動揺が一段と深刻化する恐れがあると警告した。

デンマーク抵当銀行協会(コペンハーゲン)のマネジングディレ クター、アネ・アーント・イエンセン氏は6日の電話取材で、「それは 適切な処方と適切な実施戦略をめぐる問題だ。成長が十分でない時は 特にそうだが、政治家は流動性ルールの導入を慎重に進める道を選ぶ べきだ」と訴えた。

貸し渋りの危険を伴う信用逼迫(ひっぱく)の回避を目指し、国 際金融監督当局が流動性規制の緩和を既に検討している可能性がある と英紙フィナンシャル・タイムズが報じたことについて、イエンセン 氏は「低成長ないしゼロ成長の下でのバーゼル流動性規制の悪影響を 検討する作業がまさに議題に上っていることを示している」と指摘し た。

デンマークのモーゲージ債市場は4700億ドル(約36兆3200億円) 規模に達する。バーゼル銀行監督委員会が合意し、15年までに実施さ れる新たな流動性規制は、不動産融資を裏付けとするカバードボンド などを国債よりも流動性の低い資産として扱っており、これが自国に 不利に働くと主張し、デンマークは修正を強く求めている。

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