スイス企業、フランの対ユーロ相場上限設定を歓迎-通貨高が利益圧迫

ナイフメーカーからチーズ生産業 者まで、スイス企業はスイス・フランの対ユーロ相場に上限を設定し たスイス国立銀行(SNB、中央銀行)の決断を歓迎している。フラ ン高は国内企業の競争力を弱め、海外への投資を促していた。

フランは今年これまでに対ユーロで13%上昇しており、スイス 中銀は6日、対ユーロ相場の上限を1ユーロ=1.20フランに設定。 これを受けて、フランはユーロに対し過去最大の値下がりを記録した 一方、株価指標のスイス・パフォーマンス指数(SPI)は4%上昇 した。

アーミーナイフメーカー、ウェンガーのピーター・フーグ最高経 営責任者(CEO)は「為替レートが1.20フランでほぼ安定するな ら、当てにできる部分もでてくる」とした上で、「もちろん1.30フ ランの方が好ましい。現実的になれば、正しい方向に向かう良い一歩 と言えるだろう」と話した。

業界団体エコノミースイスは中銀の上限設定前に、フラン高が輸 出企業の雇用2万5000人を脅かしていると発表。製薬会社のノバル ティスや時計メーカーのスウォッチ・グループ、セメントメーカーの ホルシムなどの企業は、フラン高の影響で1-6月(上期)利益の伸 びが圧迫されたと説明していた。

特殊化学品メーカーのクラリアントは、フラン建てコストの軽減 を一段と図るため、繊維・製紙用化学事業をスイス国内からスペイン やアジアにシフトしつつある。スイス中銀の今回の対応は企業のこう した動きを抑制することにつながる可能性があると、同社幹部は指摘 した。

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