英国で質店が繁盛-金高騰と銀行の貸し渋りで懐寂しい家計の資金源に

ウィリアム1世とともに1066年に 英国に上陸したと伝えられる質店が、銀行が融資を渋り金相場が高騰す るなど経済が混乱する中で繁盛している。

アルベマール・アンド・ボンドやキャッシュ・コンバーターズ、H &Tグループ、キャッシュ・ジェネレーターは増益を発表し、新店舗を 相次いで開店している。これらの企業によると、政府支出が削減され家 計にとって手っ取り早い資金源が必要となっている。このため、H&T とアルベマール・アンド・ボンドの株価は上昇した。

アーバスノット・セキュリティーズ(ロンドン)のアナリスト、ロ バート・サンダース氏は電話インタビューで「質店は、英国の緊縮財政 の恩恵を受けている数少ない事業分野の1つだ」と指摘。「主因の1つ は銀行が当座貸越(オーバードラフト)を避けようとしている点だ。金 の購入が増えているのも大きな要因になっている。全てが質店にとって 有利に働いている」と述べた。

質店の伝統的なシンボルには黄金でできた3つの玉があしらわれて おり、貴金属価格の高騰が質店の利益拡大につながっている。金融市場 の混乱で投資家が資産の逃避先を求めたため、金相場は今年に入って 31%上昇。6日には過去最高値の1オンス当たり1921.15ドルに達し た。銀相場は36%上昇している。

H&Tのジョン・ニコルズ最高経営責任者(CEO)は8月23日 の電話インタビューで「良い環境だ」と述べ、通期利益がアナリスト予 想の上限を上回るとの見通しを示した。「人々は、銀行からの借り入れ を増やそうとするのではなく、まだ倹約に努めている。金相場の高騰は われわれにとって宣伝効果がある」と語った。

英国では、質店は数世紀にわたりフランスとの戦争や地球探検など あらゆる事業に対して資金を提供してきた。

英国にある質店は現在、約1200店と推計されているが、アルベマ ール・アンド・ボンドは3000店以上存在する可能性があるとみている。

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