【個別銘柄】グリー、自動車、FTSE関連、JT、三井不、セゾ情

きょうの日本株市場で株価変動材料 が出た銘柄の終値は以下の通り。

SNSゲーム関連株:グリー(3632)が前日比13%高の2614円 と東証1部の上昇率、売買代金でトップ、ディー・エヌ・エー(2432) も8%高の3995円と急伸した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券 は6日、両社の投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き 上げた。国内ソーシャルゲーム市場がヘビーユーザー化やスマートフ ォン(多機能携帯端末)の普及で、13年には4000億円超に拡大する と予想。両社は着実な収益積み上げが可能と評価した。目標株価はグ リーを1680円から3500円、DeNAを3600円から4900円に見直し。

自動車株:トヨタ自動車(7203)が2.9%高の2680円、ホンダ(7267) が1.6%高の2376円、日産自動車(7201)が2.6%高の672円。スイ ス国立銀行の為替政策を材料にきょう午前の東京為替市場では円が対 ドルで一時77円71銭と、前日の日本株の通常取引終了時の76円台後 半から円安方向に振れた。過度の業績懸念が和らぐ中、大和証券キャ ピタル・マーケッツは「強気」のセクター判断を継続。 PBR1倍割 れの割安さや、米国や東南アジア、日本など日系完成車の主要市場で 年度末に向け需要回復が想定される点などに言及した。

FTSE指数関連株:株価指数算出会社の英FTSEが6日に公 表したFTSEオール・ワールド指数の年間見直しで、日本株から新 規に11銘柄が採用、4銘柄が除外された。採用されたヒューリック (3265)が13%高の930円、カルソニックカンセイ(7248)が8%高 の446円、ホシザキ電機(6465)が5%高の1778円、エクセディ(7278) が7.1%高の2676円と急伸。欧州系投資家を中心に指数連動型のパッ シブ運用での買い需要が期待された。

海運株:商船三井(9104)が4%高の316円、日本郵船(9101) が2.3%高の223円、川崎汽船(9107)が3.3%高の187円。クレディ・ スイス証券は6日、海運セクターの判断を新規に「オーバーウエート」 とした。大手3社について、2013年3月期にはコンテナ北米航路の需 要増と運賃改善が予想されるほか、足元の株価水準が安過ぎるとし、 投資判断「アウトパフォーム」としている。特に、商船三井は上昇余 地が最も高いと見て、目標株価を630円に据えた。

JT(2914):3.5%高の34万500円。田中泰行執行役員は6日の 会見で、政府保有のJT株について、競合他社との対等な競争には完 全民営化が必要で、「完全放出を期待する」と発言。政府が完全売却す れば、1兆7000億円の税外収入の獲得が可能とした。東海東京調査セ ンターの角山智信アナリストは、「国は財源に乏しく、JTも完全民営 化でグローバルに勝負したい意欲が強い」と指摘、政府が当面33%を 保有し、17%を段階的に放出する可能性があるとの見方を示した。経 営の自由度の高まりを背景とした株主還元期待が広がった。

三井不動産(8801):4.7%高の1256円。高島屋(8233)、住友不 動産(8830)などが東京・日本橋地区で大規模再開発に乗り出す、と 7日付の日本経済新聞朝刊が報道。総事業費は1500億円規模で同地区 最大級の開発になり、14年から18年度にかけての完成を目指すとし ており、将来的な収益貢献が見込まれた。高島屋も2%高の516円、 住友不は4.2%高の1532円。

電力株:関西電力(9503)が2.1%安の1399円、中国電力が(9504) が1.7%安の1300円など。前日急騰の反動に加え、原子力損害賠償支 援機構への電力各社の出資額が合計70億円になる、と7日付の読売新 聞朝刊が報道。各社が保有する原子力発電所の出力に応じ出資割合が 決められたといい、東電24億円、関電12億円などとしている。各社 は出資金に加え、毎年一定額の負担金を機構に支払うため、財務負担 を懸念する売りも出た。

住友鋼管(5457):7.6%高の497円。コスモ証券は7日、投資判 断を新規に最上位の「A」とした。実質PBRが0.37倍など株価の割 安感が顕著であり、下期以降に自動車向け鋼管の販売数量回復や土木 建築向けの鋼管需要の増加で収益が改善する、とも予想した。親会社 の住友金属工業が新日本製鉄と合併することで、寡占化による価格交 渉力の高まりにも言及。目標株価は670円。

サイバーエージェーント(4751):3%安の23万7500円。三菱U FJモルガン・スタンレー証券は6日、投資判断を「アウトパフォー ム」から「中立」に下げた。子会社でモバイル広告などを手掛けるシ ーエー・モバイルの売上高が、スマートフォンへシフトが進む中で下 方傾向と分析。11年9月通期の連結営業利益予想を151億円から142 億円、目標株価を35万5000円から24万7000円へ引き下げた。

スタートトゥデイ(3092):6.2%安の1843円。8月の月次動向を 6日に発表、商品取扱高は前年同月比41%増の47億2400万円、会員 数は前月比8万324人増の360万803人だった。クレディ・スイス証 券では6日、夏物セールスの息切れや悪天候による秋物商品の立ち上 がりの鈍さを指摘。「高い前年ハードルを乗り越えた7月実績に比べる と驚きは乏しく、社内予想をわずかに下回ったもよう」と分析した。

イハラケミカル工業(4989):4.2%安の276円。輸出の棉花用除 草剤や畑作用除草剤の売り上げ増、クロルトルエン系化学品の有機中 間体の販売回復で、6日発表の10年11月-11年7月期(第3四半期 累計)の連結営業利益は前年同期比23%増の17億円だった。11年10 月期計画の180億円に対する進捗(しんちょく)率は96%に達したが、 通期計画の上方修正は見送られ、失望売りに押された。

高砂香料工業(4914):3.7%高の389円。発行済み株式総数の1% に当たる100万株、金額で3億9000万円を上限に自社株買いを行うと 6日に発表。取得期間は7日から12月30日まで。株主還元姿勢への 評価、当面の需給好転を見込む買いが入った。

サニックス(4651):2.8%高の294円。8月の月次売上高は前年 同月比11%増の24億7800万円だった、と6日に発表。環境資源開発 事業部門が同31%増と伸びが目立ち、足元の収益堅調が好感された。

セゾン情報システムズ(9640):制限値幅いっぱいの150円(15%) 高の1140円でストップ高。エフィッシモ・キャピタル・マネジメント から、議決権割合が最大33%となる株式の買い付けを行う可能性があ るとの意向表明書を受領した、と午前の取引終了後に発表。今後の資 金流入などを見込む買いが膨らんだ。セゾン情では、エフィッシモ社 に情報提供を要請、外部専門家の助言を受けて対応を検討するという。