米銀にQE3は「重荷」、超過準備増大の負担嫌がる-東短・加藤氏

東短リサーチの加藤出チーフエコノ ミストは、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和第3弾(QE 3)に踏み切れば、銀行は超過準備を抱える負担が増えるとして、長 期資金を供給して短期資金を吸収する「オペレーション・ツイスト」 を米銀は望んでいると6日付のリポートで指摘した。

加藤氏によると、銀行にとって超過準備の増大はレバレッジ比率 やROA(総資産利益率)の悪化、預金保険料の支払い増加につなが り、「バランスシートの膨張を抑えるために大口預金に手数料を課した り、貸し出しや証券投資を減らさなければならなくなる恐れがある」 と言う。

加藤氏は、米銀大手行に資金が向かいやすくなるこれ以上の準備 預金増大は「勘弁願いたいところだろう」と述べ、FRBが長期債購 入と同時に短期債売却やリバース・レポで資金を吸収することにより 超過準備を増加させない方法が望まれていると言う。

また、もう一つの追加緩和策として検討されている準備預金の付 利金利(IOER)の引き下げについては、「銀行が超過準備を保有す ることのコストを事実上高めることになるため、金融緩和効果を高め ることにはならない」と指摘する。

加藤氏は、米規制当局が金融機関のリスクテークの抑制やバラン スシート膨張を抑えるよう指導する一方、FRBの金融政策は金融機 関に反対の行動を促しているとして、「両者の間に深刻な摩擦が起きて いる」との見方を示した。