米国株:3日続落、欧州債務危機深刻化を警戒-引け際に下げ渋り

米株式相場は続落。S&P500種 株価指数はここ約1カ月で最長となる3営業日連続の下げとなった。 欧州債務危機が悪化しているとの懸念が背景。ただ引け前30分で下 げ幅を縮小した。

この日のS&P500種は一時2.9%安となったが、その後下げ 渋った。景気敏感株が持ち直し、同株で構成されるモルガン・スタン レー・シクリカル指数は0.2%高で終えた。

一方、バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チ ェースは下落。世界的な金融危機への懸念が売り材料となった。石油 のエクソンモービルとアルミ生産のアルコアは、資源需要が減退する との見方から売られた。

S&P500種株価指数は前営業日比0.7%安の1165.24。S &P500種は8月8日以来で最長となる3営業日連続安で合計

4.4%下げた。ダウ工業株30種平均は前営業日比100.96ドル (0.9%)安の11139.30ドル。

パイオニア・インベストメンツの運用担当者、ジョン・キャリ ー氏は「欧州情勢が大きな懸念材料だ」と指摘。「欧州危機に何らか の解決策が打ち出されるまで、荒い値動きが続くだろう。それでもリ セッション(景気後退)に突入する確率は50%未満だ。しかし、心 理があまりにも悲観的になり、守りの姿勢が強まれば、相場が再び下 げるリスクは存在する」と述べた。

前日の米株式市場はレーバーデーの祝日で休場だった。

この日は、終了直前で株価が下げ幅を縮小したが、セキュリ ティー・グローバル・インベスターズで260億ドルの運用に携わる マーク・ブロンゾ氏は、売り浴びせの後の「ショートカバー(買い 戻し)」だと指摘した。ブロンゾ氏は、「相場はひどく下げたが、 この先、欧州から材料が出てくるだろうし、オバマ大統領の発言も 控えている」と述べた。同大統領は8日、上下両院合同会議で雇用回 復案について演説する。

ISM非製造業景況指数

MSCIオールカントリー世界指数は4営業日連続で低下し た。

朝方発表された8月の米サービス業界景況指数は、拡大ペー スが前月よりも加速した。これを手がかりに米株は下げ幅を縮小し た。米供給管理協会(ISM)によると、8月の非製造業総合景況 指数は53.3と、前月の52.7から上昇した。ブルームバーグがま とめたエコノミスト予想の中央値は51だった。同指数で50はサ ービス業活動の拡大と縮小の境目を示す。

景気敏感株は取引中の安値から値を戻した。コンピューター メーカーのヒューレット・パッカード(HP)は2.9%下落した。 一時は5.9%安まで下げる場面もあった。複合大手のゼネラル・エ レクトリック(GE)は、4.8%下落まで売り込まれたが3.2%安 に下げ幅を縮小した。

BOAとJPモルガン

BOAは3.6%安。JPモルガン・チェースは3.4%値下が りした。米連邦住宅金融局(FHFA)は2日、17の金融機関を 相手取り、監督下にある住宅公社のファニーメイ(連邦住宅抵当金 庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)への住宅ローン担 保証券(MBS)の販売に際し、正確に説明しなかったとして、ニ ューヨークの州および連邦裁判所とコネティカット州の連邦地裁に 提訴した。BOAもJPモルガンは提訴された17行に含まれてい る。

FBRキャピタル・マーケッツのポール・ミラー氏は6日付 の顧客へのリポートで、景気回復を損ねているとの理由で、米政府 が支援する企業や機関は「銀行への罰をやめるべきだ」と指摘、住 宅ローン債権の買い戻し要求を一時停止する必要があると述べた。

S&P500種のエネルギー株と素材株はいずれも下落。エクソン とアルコアはそれぞれ1.4%と2.2%の下落。

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