日本がスイスに追随する可能性低い、上限設定で-JPモルガン菅野氏

JPモルガン証券の菅野雅明チー フエコノミストは、日本の政策当局がスイスに追随し、円相場に上限 を設定する可能性は低いとの見方を示した。

菅野氏は、不可能とは言いたくないが日本がスイスに追随する可 能性はかなり低いだろうとした上で、スイスと日本の大きな違いは経 済規模だと説明した。日本政府関係者は6日夜、「スイスと日本の状 況は違う。他国の金融政策についてはコメントしない」と述べた。

ユーロ圏のソブリン債危機や米経済のリセッション(景気後退) 入りリスクの高まりから、フランと円への逃避需要が高まり両通貨の 上昇が続いている。フランは過去2年間で25%、円は21%値上がり した。

スイス国立銀行(SNB、中央銀行)は6日、フランの対ユーロ 相場について、1ユーロ=1.20フランを上回るフラン高は容認しな いとし、無制限に外貨を購入する準備があると表明した。日本の当局 は8月、計4兆5100億円規模の円売り介入を実施した。1カ月当た りの介入規模としては2004年以降で最大。

菅野氏は、日本が1ドル=75円もしくは70円という上限を設 定した場合、無制限にドルを購入しなくてはならなくなり、米財務省 や米連邦準備制度理事会(FRB)は好ましく思わないだろうと指摘 した。

また日本が自由な資本の流れを容認し、資本取引における境界を 開放している以上、円相場の上限・下限を設定すれば投機的な取引を さらに増やすことになると説明。日本銀行はあらゆる外貨を購入し円 に換えなければならなくなり、そうなればマネーサプライ(通貨供給 量)の管理ができなくなると続けた。