東芝:WH株を追加取得へ、出資比率87%に-ショーが持ち株売却

東芝は、米エンジニアリング大 手ショー・グループが保有するウェスチングハウス(WH)の持ち 株(20%)を約16億ドル(約1243億円)で取得する。これで東 芝のWHへの出資比率は87%に引き上げられる。

米ショー・グループは、WH株のプットオプション(売る権 利)を行使し、東芝に株式を売却する。6日の発表によると、オプ ション行使の背景には、円高の影響でショーの債務が膨れ上がった ことにある。ショーはWHへの出資金を賄うために円建て債を発行 したが、円相場の上昇に伴い過去5年間で債務は50%以上増大し た。売る権利は2006年、東芝をはじめ各社がWHに共同で出資し た際に取り決められた条件の一つ。

ショーのジェームズ・バーナード最高経営責任者(CEO) 兼会長は電話会議で、東芝が約16億ドルを支払うことになると述 べた。東芝は別に資料を発表し、WHについて新たな出資パートナ ーを迎え入れる可能性があると表明、すでに出資に関心を寄せてい 企業も複数あることを述べた。

東芝は06年にWH株の77%を取得後、07年にカザフスタ ン国営原子力会社カザトムプロムに10%を売却した。現在の持ち 株比率は67%。残る3%はIHIが保有している。

WHは米国と中国で次世代型加圧水型原子炉「AP1000」の 建設を10基受注している。ショーと東芝は引き続き協力関係を維 持するという。

ショーはWH株売却で円建て債の債務を埋めることになる。

同社のブライアン・フェライオリ最高財務責任者(CFO) は6日の電話会議で、「当社は長期間、売る権利の行使を検討して きた」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE