コーヒーの上昇相場は終了か-中南米産が豊作に、輸出増加との見方

過去1年間で約50%高騰したアラ ビカ種コーヒー生豆の上昇相場が終了する可能性がある。ブラジルの生 産高が記録的高水準となり、中米で10年ぶりの豊作が予想されること に加え、コロンビアの生産回復により輸出が増加するとみられるため だ。

ブローカーのマレックス・スペクトロン・グループ(ロンドン)に よると、世界最大のコーヒー生豆生産国であるブラジルの来年の生産高 は最大37%増の378万トンに達する可能性がある。米政府の予想では 中米の収穫高は1999-2000コーヒー年度以来の高水準となる見通し だ。

このため、ブルームバーグがアナリストとトレーダー7人を対象に 実施した調査によると、コーヒー相場は2012年1-3月(第1四半期) に13%下落し1ポンド当たり2.50ドルに、4-6月(第2四半期)に は同2.20ドルに下落すると予想されている。

米農務省のデータによると、降雨により世界2位の生産国であるコ ロンビアの生産が減少したほかブラジルの在庫が過去50年で3番目の 低水準にまで落ち込んだ。このため、最も消費量の多いアラビカ種の価 格は10年6月以降、2倍以上に上昇した。ABNアムロとVMグルー プは10月から始まるシーズンには供給が過剰になると予想している。 コーヒー先物相場は5月に付けた14年ぶりの高値を7%下回っており 米食品会社のクラフトフーズとJMスマッカーは値下げを実施した。

グアテマラコーヒー協会のリカルド・ビラヌエバ会長は「生産者に 対しては、今が売り時だと言っている。来年3月か4月までこの相場水 準が続くだろうが、その後は期待できない」と述べた。

ブラジルでの霜害により来年の生産高が制限されるとの観測を背景 に、ICEフューチャーズUS(ニューヨーク)のアラビカ種コーヒー 相場は先月20%上げ、月間ベースでは10年6月以降で最大の上昇とな った。コーヒーはスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のGSC I指数を構成する商品24銘柄の中で最も高い上昇率を示した。同指数 は1.7%低下した。