ドイツ銀のアッカーマンCEO:市場環境は08年秋の金融危機に酷似

ドイツ銀行のヨゼフ・アッカーマ ン最高経営責任者(CEO)は5日、株式や債券市場の現状について、 2008年遅くの金融危機を思い起こさせると指摘した。

アッカーマンCEOはフランクフルトでの会議で、「『ニューノ ーマル(新たな標準)』の特徴は変動性と不確実性だが、これは市場 動向だけでなく、金融部門の将来においてもそうだ」と述べ、「これ らすべてが2008年秋を思い出させる。ただ、欧州の銀行セクター の資本は当時と比べはるかに十分で、短期流動性への依存度も低くな っている」と論じた。

08年9月の米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破綻 をきっかけに信用市場は凍結し、欧米当局は金融機関への公的資金注 入を余儀なくされた。欧州債務危機の悪化と世界経済減速の懸念から 銀行株が大きく下げ、世界の株式時価総額は7月末以降に約5兆ユー ロ(約542兆円)が吹き飛んだと、アッカーマンCEOは説明した。