【個別銘柄】東芝、輸出、スクエニ、金融、電力、ファミM、Oak

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きょうの日本株市場で株価変動材料 が出た銘柄の終値は以下の通り。

東芝(6502):前日比5.1%安の297円。米紙ウォールストリート・ ジャーナル電子版は6日、米ショー・グループが米ウエスチングハウ スの持ち株20%を東芝に譲渡することを協議中、と報道。買い取り調 達資金や原子力発電所ビジネスの将来性などに懸念が広がった。ゴー ルドマン・サックス証券の松橋郁夫アナリストは、報道が正しければ 「株式市場は資金調達ニーズ(約800億円)を連想する可能性がある」 と指摘した。

輸出関連株:キヤノン(7751)が1.6%安の3450円、日産自動車 (7201)が3.3%安の655円、コマツ(6301)が3.9%安の1896円な ど。欧州の高債務国を支える取り組みが頓挫するとの不安から5日の 欧州株が急落、資産価格下落に伴う景気への悪影響が警戒される中、 6日の東京外国為替市場では1ユーロ=107円台まで円高方向に振れ た。関連企業の業績押し下げにつながるとみられた。

スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684):11%安の 1565円。同社は5日午後、旗艦ゲームソフト「ドラゴンクエスト」シ リーズの10作目を2012年に発売、任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」 とその後継機「Wii U」に対応したオンラインゲームとすると発表 した。シティグループ証券では、オンラインを前提としたことでコア ゲーマー層を対象としたタイトルになり、 従来のドラクエとは内容、 対象がかなり異なるため、販売本数は従来想定の350万本から大きく 減少することが不可避との見解を示した。

金融株:三井住友フィナンシャルグループ(8316)が3.4%安の 2098円、野村ホールディングス(8604)が5.5%安の291円など。両 銘柄はともに52週安値を付けた。欧州のソブリン債を保証するコスト が過去最高を更新したことなどが響き、欧州金融株に関するブルーム バーグの指数は5日に5.6%安と09年3月以来の安値を記録。3カ月 物ドル建てロンドン銀行間取引金利(LIBOR)が29営業日連続で 上昇するなど、欧州金融システムに対する不安が広がっており、 東京 市場でも金融株を敬遠する動きが強まった。

電力株:東京電力(9501)が1.3%高の384円、関西電力(9503) が3.5%高の1429円など、鉢呂吉雄経済産業相は日本経済新聞とのイ ンタビューで、停止中の原子力発電所の再稼働に向け、電力各社が今 月中にもストレステスト(耐性調査)の1次評価の結果を報告すると の見通しを示し、再稼働時期は「できるだけ早くと思っている」と述 べたと6日付同紙朝刊が報道。原発停止の長期化懸念が和らいだ。

国際石油開発帝関(1605):3.4%安の46万4000円。シティグル ープ証券は5日、目標株価を77万円から75万円に引き下げた。また、 欧米景気の先行き不安に伴う需要減退懸念で、ニューヨーク原油先物 相場はアジア時間6日の時間外取引で1バレル=83ドル台前半まで 下落しており、収益にマイナスの影響が及ぶとみられた。

ファミリーマート(8028):1.6%高の2859円。3-8月期の連結 営業利益が前年同期比1割増の240億円程度になり、過去最高を記録 したもようと6日付の日経新聞朝刊が報じた。従来予想は221億円。 食品や飲料の販売が好調で、台湾やタイの子会社も増益だったという。

ユニー(8270):4.9%高の710円。メリルリンチ日本証券では5 日付で、3-8月期(上期)の連結営業利益予想を上方修正し、会社 側計画の185億円を上回る230億円と予想。資産価値から見た割安感 も強いとし、投資判断「買い」を継続した。

ブリヂストン(5108):3.7%安の1595円。江藤彰洋執行役員(C FO)は5日、10-12月に生産水準の回復が予想される自動車メーカ ーの新車用タイヤ需要をすべて満たすように供給することが厳しくな る、との見通しを示した。来年1-3月には、供給を制限する可能性 もあるといい、業績改善の遅れを懸念する売りが広がった。

東ソー(4042):6.5%安の261円。みずほ証券は5日、目標株価 を380円から320円に下げた。中国におけるウレタン原料の稼働率低 下やエチレンアミンの需要減退を織り込んだほか、EV/EBITDA倍率の 水準など株価評価方法を見直した。会社側の想定為替レートが足元の 市場より円安に設定されており、円高が業績に与えるリスクにも言及。

綜合臨床ホールディングス(2399):3.4%高の3万9450円。12 年7月通期の連結純利益が前期推定比で9%弱増え、4億6000万円弱 になりそうと6日付の日経新聞朝刊が報道。中枢神経や整形外科向け などの治療が増えるという。11年7月期の連結純利益は従来予想の3 億2800万円に対し4億2000万円程度になったもようという。

東日本ハウス(1873):4.9%安の175円。10年11月-11年7月 (第 3四半期累計)の連結営業利益は、前年同期比17%減の6億円だった と5日に発表。震災を受けた大手メーカーの供給不足による代替需要 の発生で、ビール事業は大きく伸びたが、主力の住宅ホテル事業とも に売上高が減った。前期比9.1%減の37億円としている11年10月通 期計画に対する進ちょく率は16%にとどまる。

免疫生物学研究所(4570):700円(15%)高の 5340円でストッ プ高。ジェネティックラボ(本社:札幌市)と共同開発してきた新製 品「細胞株セルブロックアレイ」の販売を開始する、と5日に発表。 免疫染色やDNA抽出タンパク質発現などの検索、がん研究における コントロールサンプルなどに有用といい、今後の業績貢献を見込む買 いが殺到した。

ユニパルス(6842):午後に入り急騰し、18%高の644円。午前の 取引終了後、11年9月期の1株当たり年間配当金を従来予想から15 円増配し、30円にすると発表した。前期実績は15円。株主還元姿勢 を評価する買いが膨らんだ。

Oakキャピタル(3113):22%高の122円。同社とフライトシス テムコンサルティング(3753)、ソフトフロント(2321)、東京リスマ チック(7861)の4社は、スマートフォン(多機能携帯電話)などモ バイル端末から発信、郵送手配まで一貫してできる次世代向けデジタ ル郵便事業を開始すると5日に発表。今後の需要拡大、業績への影響 を見込む買いが入った。フライトは5000円(23%)高の2万6520円、 ソフトフロは7000円(23%)高の3万7100円でいずれもストップ高。 東京リスマは5%高の464円。

--取材協力:長谷川敏郎  Editors:Shintaro Inkyo

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