ソブリン債より安全、デンマークのカバードボンド-資金逃避で需要

【記者:Frances Schwartzkopff】

9月5日(ブルームバーグ):デンマークで月内に行われるカバー ドボンドの借り換え入札では、国際投資家の需要が拡大しそうだ。欧 州債務危機の影響を回避し、最も安全な資産を求める投資家の動きが 背景にある。

不動産融資を裏付けとするカバードボンド発行体として欧州最大 のデンマークの住宅金融最大手ニクレディトは、同行が発行するカバ ードボンドについて、海外投資家が今後保有を50%程度増やし、全体 の30%近い割合を占めるようになると予想している。同行が先週、電 子メールで質問に回答した。

ニクレディトは5日、カバードボンド800億クローネ(約1兆1700 億円)相当の発行入札を行う。変動金利型モーゲージ債の借り換えが 目的で、今年は3回の入札を実施する。欧州の債務危機がイタリアや スペインを巻き込む恐れがあり、米国の経済統計が世界的に景気回復 の勢いが弱まる見通しを示唆する中で、欧州のカバードボンドの発行 が伸びている。

ニクレディトの変動金利型モーゲージ債は9月2日に米格付け会 社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)から最上級の「AAA」、 ムーディーズ・インベスターズ・サービスからもその前日に2番目に 高い「Aa1」の格付けを獲得。ユーロ圏17カ国のソブリン債の半分 以上が、同行のカバードボンドよりも低い格付けとなっている。

ニクレディト・グループのマネジングディレクター、セーレン・ ホルム氏は「海外の投資家から通常よりも高い水準の需要がある。欧 州全体のカバードボンドと並んでデンマークのカバードボンドのパフ ォーマンスも非常に良い。おおむね安全な投資先といえる」と話して いる。