銅価格、10月以降の需要期入りで再び1万ドル試す展開も-PPC

ロンドン金属取引所(LME)の銅 地金価格は、世界最大の消費国である中国で10月以降から需要期に入る ため、2月に記録した1トン当たり1万ドルの大台に接近する可能性が あると、国内銅製錬最大手パンパシフィック・カッパー(PPC、東京 都千代田区)は見ている。

PPCの三浦章執行役員は1日のブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューで、年内にかけての銅価格の見通しについて「中国の在庫は 減ってきており、10月以降は需要期で買いの入るタイミング。1万ドル に近づくことがあってもおかしくない」と述べた。

LMEの銅地金価格は、2月15日に1万190ドルの過去最高値を記 録。背景には、中国市場が金融引き締め政策の影響を受けながらも銅地 金に対する需要が旺盛だったことが挙げられる。その後の価格は5月に 8500ドル台まで下げたものの「需給そのものは底堅く、大きく下がるこ とはない」と三浦氏は見ている。

PPCは、中国の需要や世界的な在庫減少が銅地金の需給バランス を引き続きひっ迫した状態にしていると指摘。2011年は49万5000トンの 供給不足と予測し、12年も3万1000トンの供給不足が続くとの予測をま とめた。3年連続で供給不足が続くことになる。

銅地金の世界消費の4割近くを占める中国の11年の需要は前年比

4.9%増の750万トンとなる見通し。前年の伸び率12%に比べて鈍化する ものの「需要はまだ堅調」という。12年については同6%増の795万ト ンを見込んでいる。

一方、11年の国内需要の見通しについては前年比3.9%減の102万ト ンと予測。東日本大震災による復興需要については「復興の青写真は出 来上がっておらず2-3年かけて出てくる」との見方を示した。

【PPCによる銅地金の世界需給予測】
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       2010年          2011年            2012年
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生産   1917万トン       1949万1000トン      2070万9000トン
消費   1938万4000トン    1998万6000トン      2074万トン
バランス  -21万4000トン   -49万5000トン      -3万1000トン
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