欧州株(2日):急落、米雇用統計を嫌気-週間では7月以来の大幅高

2日の欧州株式相場は急落。この 日発表された米国の8月の雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比変 わらずとなったことで、米経済では欧州ソブリン債危機による弱さを カバーできないとの懸念が広がった。ただ、週間ベースではストック ス欧州600指数は7月以降で最大の上昇となった。

欧州ソブリン債を保証するコストはこの日過去最高となり、英銀 バークレイズとフランス同業クレディ・アグリコルが大幅下落。英医 薬品メーカーのアストラゼネカは3.7%安。高脂血症治療薬「クレス トール」に関する調査結果が嫌気された。業績が経済成長に左右され やすい業種の中では、自動車銘柄や建設株の下げが目立った。

ストックス欧州600指数は前日比3%下げて231.88。今週全 体では2.8%上げ、7月以来の大幅高となっている。市場混乱時に指 数構成銘柄の株価収益率(PER、予想収益ベース)が一時9.1倍 まで低下し、企業利益の伸び見通しに照らして割安との見方が広がっ たためだ。

ストアブランド・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、 エスペン・ファーネス氏(オスロ在勤)は米雇用統計について、「株 式市場にとって、高い不確実性を浮き彫りにするものだ」と語り、 「米国の景気回復は依然として弱い上に脆弱(ぜいじゃく)だ」と続 けた。

米労働省が発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者 数(事業所調査、季節調整済み)は前月比変わらず。市場は増加を予 想していた。失業率は変わらずの9.1%。

この日の西欧市場では、ポルトガルを除く17カ国で主要株価指 数が下落した。バークレイズは8.4%安の165.2ペンス。過去3営 業日は上げていた。クレディ・アグリコルは7.4%下げて6.19ユ ーロ。アストラゼネカは2809.5ペンスで終了。同社はクレストー ルがライバル薬を十分大きく上回る効果を比較研究で示せなかったこ とを明らかにした。

ストックス欧州600の業種別指数では、自動車株と建設株がそ れぞれ4.6%、3.6%下落。