MITやハーバード大債券、8月のパフォーマンス好調-リスク回避で

米マサチューセッツ工科大学(M IT)、プリンストン大学、ハーバード大学は8月、投資適格債とし てトップクラスのパフォーマンスを記録した。最上級格付けの債券が 景気鈍化を懸念する投資家を引き付けた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、 額面1ドル当たり120セント超で取引されているこれら債券価格は 9%以上、上昇した。米金融取引業規制機構(FINRA)の債券価 格報告システム、トレースによると、MITの7億5000万ドル(約 580億円)規模の100年債価格は7月の同104セントから8月26日 に121.9セントに急上昇した。

エコノミストが成長見通しを下方修正し、消費者信頼感が約2年 ぶりの低水準に落ち込む状況下では、豊富な資金を有する教育機関が 発行し、ムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)から最上級格付けを取得している債券は 資金の安全な逃避先とみなされている。BOAメリルリンチの指数に よると、8月は投資適格債の価格が2.3%上昇する一方、格付けが投 機的水準の債券は4%下落と、2008年11月以来最悪のパフォーマン スを記録している。

カルバート・インベストメンツのシニアアナリスト、ジェーム ズ・リー氏は「リスク回避、質への逃避、それにS&Pによる米国債 格下げが、最上級格付けの債券への投資を促したと考えている。こう した債券はあまり多く残っていないためだ」と指摘。MITやプリン ストン大、ハーバード大は「豊かな授業料収入と比較的軽い債務負担 でやってきた長い実績がある」と説明した。

BOAメリルリンチの指数によると、プリンストン大の5億ドル の無担保優先債(表面利率は5.7%、2039年償還)価格は額面1ドル 当たり10.2%上昇して123.4セント。ハーバード大の5億ドルの債 券(表面利率6.5%、2039年償還)は9.8%上昇の同136.4セント。

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