ノボトニー氏:ECBはイタリア財政緊縮策の推移に「大きな懸念」

欧州中央銀行(ECB)政策委員 会メンバー、オーストリア中央銀行のノボトニー総裁は1日、イタリ アのベルルスコーニ首相が財政緊縮策の規模を縮小したのを受け、E CBは同国が予算緊縮をどう進めるのか「大きな懸念」を抱きながら 見守っていると述べた。

同総裁はオーストリアのアルプバッハでの会合で、「われわれは 事態を注視している」と述べ、「イタリアの信認に関わる問題だと受 け止めている」と語った。

ECBはスペインとイタリアの国債利回りがユーロ導入後の最高 に達したことや、ベルルスコーニ伊首相が予定よりも1年早い財政均 衡化を目指す方針を発表したのを受け、8月8日に債券購入プログラ ムを再開した。イタリア政府が発表した財政緊縮策の規模は総額455 億ユーロ(約5兆円)。

同総裁はまた、ECBの債券買い取りについて「政府に送付され た書簡に基づいて講じられたにすぎず、そこではできるだけ早急に国 家財政を持続可能な軌道に戻すことができるという明確な考えが展開 されていた」と指摘。ECBは欧州連合(EU)の金融安定基金の改 革ができるだけ早期に実施され、同基金がECBに代わり流通市場で 国債を購入することに「極めて強い関心」を持っていると述べ、「国 債購入はつなぎの仕組みだとしか受け止めていなかった。永続的な手 段とは見ていない」と強調した。