アップルはアナリストと付き合い上手、低め予想で市場にうれしい驚き

ウォール街のアナリストらは米 アップルの今四半期の売上高を289億ドル(約2兆2300億円)と 予想している。アップルに部品を納入する各社の売上高の予想を見る と、アップル本体に関する予想は20億ドルばかり低過ぎるようだ。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によれば、アップルの 大手納入業者の売上高はアップルの8倍の伸びが見積もられている。 半導体やその他の電子部品など、アップルの製造コストの約75%を 占める部分を納入する企業の今四半期は、前期比9.3%の増収が見 込まれている。これに対し、アップル本体についての予想は1.1% の増収にとどまる。

企業は昔から、控えめの業績見通しを示すことで株主に予想以上 の実績といううれしいサプライズをプレゼントしてきた。そのような 投資家の期待の管理という点で、スマートフォン(多機能携帯電話) 「iPhone(アイフォーン)」とタブレット型コンピューター 「iPad(アイパッド)」のメーカー、アップルの右に出る者はほ とんど皆無だ。先月、一時的に石油会社のエクソンモービルを抜いて 時価総額世界一になったアップルは、過去20四半期中19四半期で 売上高が予想を上回り、予想との差は平均で6.5%だった。

アップル株を含めて9億1900万ドルを運用するキャピタル・ア ドバイザーズのキース・ゴダード社長は「アナリストがいつまでもア ップルの思い通りに低めの予想を受け入れているのは驚きだ」と話す。 「アナリストはアップル自身の見通しを受け入れた後、若干予想を上 方修正するが、それでもアップルの実績の方がいつも高い」と述べた。

9020%の株価上昇

ブルームバーグのデータによれば、納入業者と同じ売り上げの伸 びをアップルに適用すると、7-9月期の同社の売上高は312億ド ルと予想できる。アップルの広報担当クリスティン・ユゲ氏は電話取 材に対してコメントを控えた。

ブルームバーグのデータによると、アップルが四半期決算を発表 し始めた2006年以来、業績の実績は決算発表3カ月前のアナリスト 予想を平均30%上回るが、アナリストはその3カ月の間に6%しか 予想を上方修正しない。

アップル株は最高経営責任者(CEO)を先週辞任したスティー ブ・ジョブズ氏の下で、同氏のアップルへの復帰が報じられ始めた 1997年7月から辞任までに9020%上昇した。

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