シャープ:LCD用途は拡大へ、事業売却は論外-欧州事業責任者

シャープの欧州・中東欧本部長、 佐々岡浩氏は、液晶表示装置(LCD)事業を売却する考えはないと 述べた。LCDの用途が増えることにより、競争激化の影響は吸収で きるとした。

佐々岡氏は1日、欧州家電見本市「IFA」が開かれるベルリン で、業界全体で世界のLCDパネル需要を満たすのに十分な生産能力 が存在する中で新たに参入する企業があるため、短期的には懸念して いると語った。その上で、一つ確かなことは将来的にはパネルの使用 はテレビに限定されないことだと指摘。LCDの総需要は増加するだ ろうと述べた。

同氏は、シャープは需要の変化に対応できるよう事業を常に見直 していると述べ、例として工場の一つを大型パネルの生産から携帯端 末向けパネルの生産に転換したことを挙げた。これまで多額の投資を 行っており、事業の売却は論外だとした。

佐々岡氏はまた、2012年は欧州サッカー協会連盟(UEFA) が主催するUEFA欧州サッカー選手権「UEFA EURO 2012」やロ ンドン夏季五輪など欧州の大規模イベントが販売への追い風になると 指摘。欧州では50インチ超の大型テレビの需要が堅調で、売り上げ は年30%伸びており、伸び率は50%に達する可能性もあると述べた。