アジアの金持ち急増、中国人が2015年までに半数占める-調査(訂正)

中国の億万長者は2015年までに、 アジアの主要10カ国・地域の富裕層の約半数を占め、富裕資産の半分 余りを所有することになる。スイスのプライベートバンク、ジュリア ス・ベア・グループとCLSAアジア・パシフィック・マーケッツが 実施した調査が示した。

31日に公表された同調査の報告書「アジア・ウェルス・リポート」 によると、アジア主要10カ国・地域の億万長者の人数は倍余りの280 万人に増え、このうち140万人が中国人となる。調査対象は中国、イ ンド、タイ、インドネシア、韓国、台湾、香港、シンガポール、フィ リピン、マレーシア。中国人富裕層の資産は8兆7600億ドル(約670 兆円)で、これら諸国・地域全体の15兆8100万ドルの半分以上にな るという。

バンク・ジュリアス・ベアの新興市場株式ストラテジスト、シュ テファン・ホーファー氏はシンガポールと香港で開かれた記者会見で、 「増加する富の総額において、主役となるのは中国だ」と述べた。

調査によれば、世界の経済大国の中で最も急速に成長している中 国では、2010年に新たに50万2000人が億万長者になった。中国 国家統計局が7月に発表した4-6月(第2四半期)国内総生産(G DP)は前年同期比9.5%増加。国家と民間の両方による投資が追い 風となり、予想を上回る伸びを示した。鉱工業生産と小売売上高の伸 びが加速し、銅とアルミニウムの生産は過去最高に達した。

これらアジア10カ国・地域全体での富裕資産は2010年の5兆 6000億ドルから3倍に増加する見込みだが、経済成長や資産価値の上 昇に加え、アジアの通貨高も寄与するだろうと報告書は分析する。自 宅を除いた投資可能資産を1億ドル以上保有する億万長者の数は、為 替差益の恩恵で2015年までに新たに60万人増える可能性があるとい う。

インドと韓国

報告書では、インドは2015年までにアジア10カ国・地域の中で 第2位の富裕層国となり、40万3000人の億万長者が合計2兆5000億 ドルの純資産を保有すると予想。韓国が3位につける。

スイスのプライベートバンクであるジュリアス・ベア・グループ は、香港とシンガポール、ジャカルタ、アブダビ、ドバイに支部を展 開。同社アジア・中東部門責任者のトーマス・マイヤー氏は、アジア 地区でのさらなる事業拡大を目指すとし、同社にとって「第2の故郷 への願望」だと述べている。

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