「影の金融」規制強化で10月までに合意、G20に政策提言へ-FSB

【記者:Jim Brunsden】

9月1日(ブルームバーグ):ヘッジファンドなどいわゆる「シャ ドーバンキング」(影の金融)の規制・監視の強化について、国際金融 監督当局が10月までに一定の合意に達する見通しだ。過度なリスクテ ークの手段として、金融機関がシャドーバンキングを利用するのを防 ぐ狙いがある。

20カ国・地域(G20)の中央銀行や監督当局で構成する金融安定 化理事会(FSB)は今後、証券化やレポ取引などシャドーバンキン グ業務について入念な調査を行う。また、従来から規制の対象となっ ている金融機関についても、シャドーバンキング業者との取引のリス クに見合う十分な資本を備えているかどうかを検証する。FSBがウ ェブサイトに掲載した声明で明らかにした。

FSBは10月のG20に宛てた報告書で、「シャドーバンキングの 監視と規制の強化に関する政策提言を詳細に説明する」と発表。「監督 当局は今後、システミックリスクを発生させる潜在的危険があるノン バンクの信用仲介の規制に重点的に取り組む」としている。

国際金融監督当局は、ストラクチャード・インベストメント・ビ ークル(SIV、投資目的会社)やヘッジファンド、マネー・マーケ ット・ファンド(MMF)などのシャドーバンキング業務が、過度な リスクテークに対する取り締まりを逃れるために利用される恐れがあ ると警告している。ニューヨーク連銀が昨年公表した報告書によれば、 シャドーバンキング業界の債務額は2010年1-3月(第1四半期)時 点で約16兆ドル(約1230兆円)に上る。

FSBは、MMFの規制改革といった問題に関するさらなる検証 作業を12年も継続し、7月までに追加的な政策提言を公表する。