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米国株(29日):下落-GDPが予想下回る、債務問題の決着待ち

米株式相場は下落。S&P500 種株価指数の週間の下げ幅は過去1年間で最大だった。米商務省がこ の日発表した第2四半期(4-6月)の米経済成長率が市場予想を下 回ったことが背景。市場は債務上限引き上げ交渉の成り行きを見守っ ている。

S&P500種の業種別ではエネルギー株と素材株指数の下げが 目立った。低調な米国内総生産(GDP)の発表を受け、S&P500 種株価指数は一時1.4%下落した。エクソンモービルやデュポンが 特に下げた。2015年をめどに追加の人員削減を行うと発表したメル クは2.3%安。米生命保険最大手のメットライフやジェンワース・ ファイナンシャルの上昇が著しい。決算が予想を上回ったことを好感 した。

S&P500種株価指数は前日比0.7%安の1292.28。月間では 3カ月連続で下落し、2008年以来最長の下降局面が続いている。ダ ウ工業株30種平均はこの日96.87ドル(0.8%)下げて

12143.24ドル。一時157ドル下げる場面も見られた。

ヘイバーフォード・トラスト(ペンシルベニア州)の調査担当デ ィレクター、ティム・ホイル氏はこの日の電話インタビューで、「景 気はほとんど失速しているように感じられる。リセッションに陥る可 能性がある中で、政策当局者は危険な駆け引きをしているということ だ」と述べ、「長期的視点を持つ投資家は、議会の採決よりむしろこ の日のGDPを気にしていた。ただこの混乱は企業や消費者信頼感に 悪影響を及ぼしている」と説明した。

S&P500種株価指数は今週に入り3.9%下落。米財務省が示 した8月2日の債務上限引き上げ期限までに議会の交渉がまとまらな いとの懸念が強まった。

マクロ指標低調

米商務省が29日発表した第2四半期の実質国内総生産(GDP、 季節調整済み、年率)速報値は前期比年率1.3%増だった。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は1.8% 増。第1四半期は0.4%増と、前回発表時の1.9%増から大きく下 方修正された。これを受けて株式相場は売り先行で始まった。GDP の約7割を占める個人消費は、前期比年率0.1%増にとどまった。

ドイツ銀行の米国株担当チーフストラテジスト、バンキム・チャ ドハ氏は電話インタビューで、「決算は順調だが、依然としてマクロ 面に不確実性がある。マクロ指標が好転しなければならない」と述べ た。

決算シーズン

ワシントンの交渉行き詰まりの裏で決算シーズンの影が薄い。ブ ルームバーグの集計によれば、7月11日以降これまでにS&P500 企業のうち305社が決算を発表、そのうち約78%の企業で1株当た り利益がアナリスト予想を上回った。純利益は20%増、売上高も 13%となっている。

米製薬2位のメルクは2.3%安の34.13ドル。2015年までに 1万2000-1万3000人規模の追加削減を行う計画を発表したこと が手掛かり。事業再編プログラムを拡大し、年間最大46億ドル(約 3600億円)の経費削減を目指す。

米最大の産金会社ニューモント・マイニングが29日発表した4 -6月(第2四半期)決算は、利益がアナリスト予想を下回った。こ れを受けて株価は3.7%安の55.61ドルに下落。炭鉱コストの増加 が響いた。

S&P500種のエネルギー株指数は1.2%低下と、主要10業種 中で最大の下げ。

原油価格の下落を背景に、米エクソンモービルは2.1%安の

79.79ドルとなった。

メットライフは3.5%高の41.21ドル。4-6月(第2四半期) 決算がアナリスト予想を上回ったことが好感された。海外事業の増益 が寄与した。

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