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欧州債(29日):ドイツ国債が6営業日続伸-スペインと米国懸念で

29日の欧州債市場ではドイツ 国債相場が6営業日続伸。昨年11月以来最長の上げ局面となった。 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが信用格付け を引き下げる可能性を指摘したスペインでは、サパテロ首相が総選挙 前倒しを発表した。

ドイツ国債の利回りはこの1週間で、2008年12月19日終了 週以来の大幅低下となった。投資家は米国債から資金を逃避させてい る。この日発表された第2四半期(4-6月)の米経済成長率は市場 予想を下回った。また米共和党のベイナー下院議長は前日、連邦債務 上限引き上げで自身が提案した法案の採決を見送った。このため、米 議会での交渉行き詰まりとデフォルト(債務不履行)リスクが相変わ らず懸念されている。

コメルツ銀行(フランクフルト)の債券ストラテジー責任者、ク リストフ・リーガー氏は、スペイン格下げの脅威と「米国からのニュ ース、そして月末需要が相まってドイツ国債相場は週末に向け支えら れるはずだ」と説明。ただ、スペインの格下げは実施されても1段階 を超えるものではないことから同国債への「悪影響は限られる」との 見方を示した。

ロンドン時間午後4時39分現在、ドイツ10年債利回りは9ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.54%。同国債 (表面利率3.25%、2021年7月償還)の価格は0.84上げて

106.145。2年債利回りは8bp下げて1.16%。

スペイン10年債は3日続落し、利回りは5bp上昇の6.08% となった。一時は6.15%に達した。ドイツ国債に対する利回り上乗 せ幅(スプレッド)は14bp拡大して354bp。

ムーディーズはこの日、スペインに付与している「Aa2」格付 けを引き下げ方向で見直すと発表。イタリアも同等の格付けだが、こ れについてもムーディーズは見直しを進めている。スペインのサパテ ロ首相はこの日、総選挙を11月20日に前倒し実施すると言明した。

イタリアではベルルスコーニ首相が上院での投票で信任を勝ち取 った。裁判の期間に関する法案の承認を目指す政権の信任を問われた 上院は賛成160、反対139で支持を表明した。

イタリア10年債利回りは前日比5bp上昇の5.88%。ドイツ 国債に対するスプレッドは14bp拡大の333bp。

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