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日立:4-6月純利益、震災の影響で97%減ながら黒字を確保

日立製作所が29日発表した4- 6月期の連結純利益は、前年同期比97%減の29億円と黒字を維持し た。東日本大震災が響いたが、純損益の実績はブルームバーグ・デー タによるアナリスト4人の事前予想平均である赤字155億円は上回 った。

営業利益も同41%減の524億円と、事前予想平均139億円を上 回った。原発関連の不振などで電力システム部門が32億円の赤字(前 年同期は46億円の黒字)となり、パソコンの価格下落を背景にハー ドディスクドライブ(HDD)などのコンポーネント・デバイス部門 が同74%減益となった。売上高は同0.1%減の2兆1507億円。

震災による影響が当初の想定よりも薄まっているとの理由から 上半期の利益予想を引き上げ、純利益はゼロから100億円とした。し かし、下期の動向が不透明として、通期予想は据え置いた。通期の純 利益見通しは前期比16%減の2000億円。想定レートは1ドル=80円、 1ユーロ=110円で、期初と変更なし。

東証で会見した三好崇司副社長は、震災で混乱した「サプライチ ェーン(供給網)が戻ってきている」と説明。夏場以降の不安定要因 としては「海外の経済情勢」の動向などを挙げた。現状の円高に関し ては米国のデフォルト(債務不履行)懸念問題が「片付けばもう少し 戻るだろう」と語った。

変電・配電の共同出資解消へ

日立はまた、01年に富士電機、明電舎と3社で変電・配電事業 を統合して設立していた企業の日本AEパワーシステムズについて、 来年3月までに共同出資を解消する方向で検討開始すると発表した。 新興国の需要拡大などで電力流通事業に成長が見込める状況下で、抜 本的に戦略を見直すとしている。

三好氏は会見で解消は「せっかく一緒にやってきて、さらに事業 を強化すべきと考えていたが、各社がこの成長分野で頑張りたいとの 意向もあり、協議した」結果と説明。日立自体も変電・配電事業を「オ ーガニック(自律的拡大)とM&A(企業の合併・買収)の両方を考 えながら強化して行きたい」と語った。

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