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川崎船株が52週安値を更新、今期営業赤字に下方修正-上期無配に

海運大手3社の一角である川崎汽 船株が、午後の取引で52週安値を更新。円高や運賃市況の改善の遅れ を背景に、今期の連結営業利益が赤字に転落する見通しとなったほか、 上期末の配当も無配にするとし、足元の厳しい業況が嫌気された。

株価は一時前日比4.7%安の245円と、東日本大震災直後の3月 15日の安値253円を更新。2009年12月18日以来の低水準に沈んだ。

川崎船はきょう午後11時30分に、今期(2012年3月期)の連結 営業利益が従来の60億円から50億円の赤字に転落する見通しと発表。 前期は586億円の黒字。第1四半期は、国内自動車メーカーの震災か らの早期復旧を背景に自動車船事業が回復、業績は想定通りに推移で きたが、第2四半期は円高傾向の持続とコンテナ船運賃水準の修復が 遅れており、収益の下振れが見込まれるという。

同社では今期の配当計画も見直し、4-9月期(上期)末は1株 当たりゼロとし、期末配当は引き続き未定とした。前期は上期末4円、 期末5円50銭の年間で9円50銭だった。

この日は日本郵船、商船三井の競合2社も川崎船と同様、昼休み 中に4-6月期決算を開示し、同時に通期予想を下方修正した。郵船 の12年3月期連結営業利益は従来予想の600億円から67%下振れ、 前期比84%減の200億円となる見込み。未定としていた年間配当予想 は、1株当たり4円と前期比7円の減配となる。商船三井の通期営業 利益は、従来予想から42%下振れる前期比72%減の350億円とした。

3社の株価とも、午後の取引開始直後に下げ幅を拡大。郵船は一 時3.2%安の276円、商船三井は2.2%安の398円まで売られた。ただ 両社は、下期以降の回復で通期の営業利益は確保する見通しで、郵船 は前日比変わらず、商船三井はプラス圏まで一時戻すなど通期営業赤 字予想の川崎船と比べ、底堅さを見せている。

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