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米国がデフォルトなら「ブラック・ターキー」-FAは売り自粛を助言

米連邦債務の上限引き上げ協議の 行方をにらみながらやきもきするクリス・レインボルト氏(36)は、 米政府のデフォルト(債務不履行)の可能性を見越したポートフォリ オの入れ替えをしていない。

米テキサス州ダラスに住み、不動産業界で働くレインボルト氏は 「崖っぷちに立っているようなものだ。崖から落ちない限りは大丈夫 だ」と述べ、「本当に崖から落ちれば、何をしようと関係ない」と話 す。

米債務上限引き上げをめぐる議会審議の時間切れが迫る中、レイ ンボルト氏のような投資家に対し、ファイナンシャル・アドバイザー (FA)は株式や債券の売りを自粛するよう助言している。ガイトナ ー財務長官によると、政府の全ての支払いを実行できる選択肢が8月 2日で使い尽くされるという。

「できることなどほとんどない」と言うのはポール・ジェーコブ ズ氏。同氏がファイナンシャル・プランナーとして働くパリサデス・ ハドソン・ファイナンシャル・グループは10億ドル以上を管理する。 顧客の平均資産は約2000万ドル。「全額をマネー・マーケット・ファ ンド(MMF)に投じることはできない。悪夢のシナリオなら、実際 のところどこにも隠れようがないからだ」と語る。

手遅れか

LPLファイナンシャルのアドバイザー、アル・バスケス氏は、 債務問題をめぐる協議が危機的状況に陥るとみて、顧客勘定の現金比 率を通常より高めているという。同氏は「99%の確率で満足のいくよ うな決着になると思う」と述べた上で、予測困難だが広い範囲に影響 が及ぶ出来事を指す「ブラック・スワンの可能性はある。今回のケー スはブラック・ターキーかもしれない」と語る。

米財務省は議会が8月2日までに債務上限の引き上げで行動を 取らなければ、デフォルトに陥る恐れがあると訴えてきた。オバマ大 統領は25日のテレビ演説で、期限までに議会が合意に達しなければ、 政府には毎月の社会保障給付金や退役軍人手当などの支払いに充て る資金がなくなると指摘し、クレジットカードや住宅ローン、自動車 ローンの金利も急上昇するとの懸念を示した。

ただ、投資家が防衛策を講じるのは手遅れかもしれないと、リサ ーチ・アフィリエーツの会長、ロバート・アーノット氏は語る。防衛 策は危機の前に取らなければいけないからだ。しかし、米国のデフォ ルトや格下げによる他の投資商品への影響を予想するのは困難だと 同氏は指摘。「われわれは未知の領域に入っている」と述べた。

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