コンテンツにスキップする

ブラジルのヴァーレ:4-6月期利益は予想下回る-特別配当実施へ

鉄鉱石生産で世界最大手、ブラジ ルのヴァーレの4-6月(第2四半期)決算は、利益がアナリスト予 想を下回った。同社は株主還元の強化を図っており、30億ドル(約2330 億円)の特別配当を支払うと発表した。

ヴァーレの28日の届け出によると、純利益は64億5000万ドル(1 株当たり1.22ドル)と、前年同期の37億1000万ドル(同70セント) から増加。ブルームバーグがまとめたアナリスト13人の予想平均では、 1株利益は調整後ベースで1.39ドルと見込まれていた。4-6月期の 1株利益は、アナリスト予想の中で最も低いエスピリト・サント・イ ンベストメント・バンクの1.28ドルも下回った。

BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、トニー・ロブソン 氏は28日、トロントから電話インタビューに応じ、ヴァーレの「利益 は依然、かなり力強い水準だが、今はコストの伸びが売上高の増加ペ ースを上回る段階にある」と指摘した。

ヴァーレは同日遅く、ドル安とエンジニアリング・建設コスト上 昇を理由に3件のプロジェクトへの設備投資予定額を引き上げたと説 明した。

同社は決算とは別に、1株当たり57.7セントの特別配当の実施を 発表。ヴァーレは今年、株式買い戻しと配当で合わせて最大110億ド ルの還元を予定している。

ヴァーレは鉄鉱石の値上がりの恩恵を受けている。カバルカンチ 最高財務責任者(CFO)は5日、中国の需要に加え、新規鉄鉱石プ ロジェクトの生産が軌道に乗るまでに時間がかかるため、最長で7年 間、市場に不均衡が生じるとの見通しを示した。

4-6月期の純売上高は55%増の150億ドル。鉄鉱石とニッケル、 銅の増産が寄与した。鉄鉱石生産は8030万トンと、前年同期比5.8% 増加した。ニッケルは50%余り増加し約5万6000トン。銅は57%増 の6万3000トンだった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE